身をよじるように走る悪魔のR35 3000馬力を誇る魔改造「GT-R」が超スーパーすごい(1/2 ページ)
ひたすら速さだけを追求したモンスターGT-Rがドラッグレースで大暴れ。
2019年に誕生50周年を迎えた日産自動車の国産スーパーカー「GT-R」に、3000馬力という驚異的なハイパワーを与えたカスタムカー「ETS-G」が、米国などで高い人気を得ているカーレース「ドラッグレース」で大暴れしています。
ETS-Gは米カスタムショップ「Extreme Turbo Systems」が手がけた特別なマシンで、ブルー系メタリックカラーを基調にしたデザインが特徴。特大ツインターボ仕様で、フロント先端に「鼻の穴」のようにターボチャージャーを配置しているのは、ドラッグレース用GT-Rでは定番となっているカスタムで、新鮮な空気を取り込みやすくする狙いもありますが、フロントが浮き上がらないように少しでも荷重を高めたいという思惑もあるそうです。
限界まで尖ったスペックを追求したETS-Gは、米国で年に1回だけ開催されるドラッグレース「GT-R World Cup 2019」に参戦。このレースは1/4マイル(約400メートルで俗に言うゼロヨン)のストレートコースで「世界最速のGT-R」を決めようというイベントで、参加するマシンはフルチューンされたGT-Rだけという車種限定レースになっており、世界中から速さ自慢のGT-Rが集結します。いやぁGT-R好きにはたまらないですね。
レースに挑んだETS-Gは7.087秒という素晴らしいタイムでチャンピオンの座を勝ち取り、文句なしの「ベスト・オブ・GT-R」に選出されました。日が沈んたコースで行われたエキシビジョンでは、さらにタイムを短縮して、6.948秒という非公式記録を刻みました。まだまだ記録更新に期待できそうですね。
ちなみに3000馬力のGT-Rといえば、米カスタムショップ「AMS Performance」が2017年に完成させたカスタムマシン「ALPHA G GTR」も有名。海外ではキングオブモンスターズの異名で知られている「ゴジラ(GODZILLA)」にあやかった名で、そこから「King of GT-R」と呼ばれたりもしていました。
ALPHA G GTRは2017年のGT-R World Cupに参戦して優勝。記録は7.126秒で、これは当時の世界記録でした。化け物GT-R同士の対決、いつか見てみたいですね。
(春山優花里)
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