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幽霊になった日本兵はシベリアから帰国して何を思う? 「日本兵が帰って来る漫画」がTwitterで反響を呼ぶ(1/2 ページ)

帰郷を待ち焦がれてきた者と、故郷に思い入れのない者の対比に注目。

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 旧日本軍の兵士の幽霊がシベリアから帰国を目指す漫画、「平成ダモイ」を漫画家の熊谷杯人(@kumagaihaito)さんが公開しました。なぜか終戦から70年以上経って目覚めた彼らは、現代の故郷を見て何を思うのでしょう。

※ダモイ:本来は「自宅へ」を意味するロシア語。第2次世界大戦後、ソビエト連邦に抑留された日本人が帰国の合言葉として用い流行したという(参考:大辞林 第三版)

全20ページ(続きはスレッドに)
念願の帰国を果たした兵士を待っていたものとは

 目の丸い男(以下「丸目」)と細い男(以下「細目」)、現代のシベリアで目覚めた2人の幽霊が主人公。丸目は不本意ながら徴兵され、細目は非道な両親から逃げるように志願してと、2人は異なる経緯で出征していました。

なぜか終戦から70年以上経って目覚めた2人
幽霊になってようやく帰還の夢がかなった2人ですが……

 同郷の出身でありながら、2人は故郷への思い入れもまるで違い、良い思い出のない細目は帰国したがりません。それでも丸目に独りで帰るのは不安だと泣きつかれ、日本行きの旅行者にとりついて飛行機に乗り込むのでした。

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とりついたロシア人女性はセーラームーンファン。ひょっとしてスケート選手?(7ページより)

 無事に故郷の東京西部に到着した2人は、自分たちの名が刻まれた供養塔を見て困惑。確かに故郷へ帰ってきたはずなのに、実家もお墓も残っておらず、丸目は途方に暮れてしまいます。無情な現実を目の当たりにした2人は……。

供養塔に刻まれた自分の名前を見て、死を実感する2人(11ページより)
過酷な労働のなか、心の支えとなってくれた故郷は既にもうない(15ページより)

 熊谷さんは八王子方面で見かけた戦没者慰霊碑から着想を得て、この漫画を描いたといいます。ツイートには、「帰りたい兵士と帰りたがらない兵士の対比が印象的」「シベリア抑留経験者の祖父に『帰ってきてくれてありがとう』という思いが強まった」「故郷と思える土地が残っているだけでも幸せでは」など、さまざまな感想が寄せられました。

作者は兵隊の幽霊が現代日本を楽しげにながめる明るい漫画「さくら・がいすと」も執筆。続きはブログで読めます
犬の兵隊が活躍する漫画『巻きシッポ帝国』は単行本も出ています
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