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佐賀市の「たばこを買うなら佐賀市で」のポスターに賛否 佐賀市「喫煙を推進する意図はありません」

ポスターがあった喫煙所は7月以降廃止するそうです。

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 佐賀市役所の喫煙所に張られていた「たばこを購入される際は、佐賀市で購入をお願いします」というポスターが議論を呼んでいます。このポスターは昨今の禁煙ブームに一石を投じようと貼られたものなのでしょうか。佐賀市に経緯を聞きました。

話題となったポスター(画像提供:佐賀市)

 ネットに投稿されたのは、リニューアルした佐賀市役所の喫煙所に貼られているポスター。1箱480円のたばこの場合、佐賀市に約114円の税収が入るため、たばこは佐賀市で購入してほしいと書かれています。とらえ方次第では、たばこをいっぱい吸って、たくさん税金を納めてほしいという呼びかけにも見えてしまいます。

 このポスターに対するネット上の反応はさまざま。「喫煙所を設置しないで全面禁煙とするよりも素晴らしい」など肯定的な意見がある一方、「喫煙には税収以上の費用がかかるのに片方の面だけ主張しないでほしい」「喫煙者は全部佐賀市で引き取れば」など強い嫌悪感を持った人もいました。

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Webサイトでも同じような呼びかけをしています(佐賀市Webサイトより)

 どういった目的で作られたポスターなのか、佐賀市役所に聞きました。このポスターは市役所庁舎内の市民用の喫煙所のみに張られています。たばこは購入した地元に税金が入ってくるので、市の歳入が少しでも改善するようにと作られたものです。たばこを吸ってほしいという意図はなく、吸っている方がもし買うならばと呼びかける目的で掲示されているとのことでした。

 佐賀市に限らず多くの自治体で、たばこ税の説明をするときに「買う場合は地元で」と案内しています。また、他市で似たような掲示をしているところがあったので、そういったものを参考にしたそうです。市民税を除くその他の税のなかでは、たばこ税の金額は比較的大きく、少しでも歳入改善につなげられればという考えで作られたポスターでした。

 なお、「健康増進法の一部を改正する法律」により、当該喫煙所は2019年7月1日以降に廃止するそうです。

高橋ホイコ

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