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ノーベル賞候補の小説家がうっかり死亡 死後も女子高生の“ゴーストライター”として書き続けるコメディ漫画『グッバイ、ノーベル!』(1/2 ページ)

これがほんとのゴーストライター(小声)。

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 ノーベル文学賞を期待されながらも不慮の事故で死亡した天才小説家、龍平ナヲキが幽霊となって現世で奮闘する――。そんな悲喜劇を描く『月刊!スピリッツ』で連載中の漫画『グッバイ、ノーベル!』(竹充ヒロ)の1巻が発売されました。

霊界での女子高生との出会いが、ナヲキの希望となる?
『グッバイ、ノーベル!』表紙

 次こそ文学賞間違いなし! と、会心の1作を書き上げたナヲキ。ところが、「俺はもういつ死んでもいい!!」と興奮するあまり足を滑らせて転倒し、頭の打ち所が悪くて死亡してしまいます。単なるもののたとえだったのに……。

人生、何が死亡フラグになるか分かったもんじゃない

 ナヲキには現世に大きな未練がありました。ノーベル賞もそうですが、隣家に住む女性にあてた大量のラブレターを書斎に遺していたのです。もし見つかったら遺稿扱いされ、『渡せなかったラブレター』なんてタイトルの本としてベストセラーになってしまう! ……これが決してナヲキの考え過ぎでなく、本当にありそうだから困る。

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あっこれ、たぶんめっちゃ恥ずかしいやつだ

 ノーベル賞よりもラブレターのほうがずっと気がかりだったナヲキは、幽霊となって現世へ。書店の「龍平ナヲキ氏追悼コーナー」を見て己の死を実感していたところ、女子高生のすずと遭遇します。彼女は昏睡状態で入院している間、あの世でナヲキと会っていたのですが、その後蘇生して現世に戻っていたのです。

よりによって、すずはナヲキの文学をよく知らない子でした

 すずはナヲキのことをまるで知らず、その作品もまるで理解できない子でした。それでもあの世で面識があったせいか、彼を認識して会話もできる様子。ナヲキは彼女に頼んで、ラブレターを処分してもらおうと画策します。

マスコミをかき分けて彼の家に乗り込むすず、大胆すぎ

 すずは大胆にもナヲキの恋人を称して彼の家に入り込み、無事に件のラブレターを発見。これを焼却すれば話は一段落といったところでしたが、すずがその一部を読んだことで事態は急変。ナヲキの文学にまるで関心のなかった彼女が、彼が「稚拙」と恥じ入る文に感じ入り「エモい」と落涙したのです。

小説と違う、飾り気のない文章がすずの心を打った……?

 その後、すずが感動のあまりラブレターをSNSで拡散してしまったり、ナヲキの恋の相手が明らかになったり、ナヲキがすずに憑依して文学新人賞に応募したりと、話はコミカルに展開。天才小説家の幽霊と、つかみどころがない女子高生、不思議なコンビの行く末がとても気になります。

幽霊になってまで秘匿したかったラブレターが大拡散(第2話)
ナヲキが恋した女性かもしれない人物が、新人賞の審査員で……(第3話)

『グッバイ、ノーベル!』第1話

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