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海外でも「痛車」人気 北米アニメイベントで見かけた「痛車」レポート、初音ミクや艦これ、FGOなど(1/2 ページ)

2017年から2019年にかけて北米のオタクイベントを取材したときにみかけた痛車を紹介。

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 アニメや漫画、ゲームなどに登場する「キャラクター」をフィーチャーした、独特なデザインラッピングを施したカスタムカー「痛車」。全国各地で愛好家が集まるイベントが開催されるなど、日本ではすでに定着した「文化」ですが、実は海の向こう……海外でもファンが増えています。


2017年に開催された北米のアニメコンベンション「Anime Expo」では20台以上の痛車が集まりました

 今回は国内外でさまざまな痛車イベントを取材している筆者が、海外で見かけた痛車と現地ファンの温度感を紹介していきます。

だい プロフィール

アニメや漫画、コスプレ、痛車などを扱うブログ「なんだかおもしろい」管理人。日本だけでなく、東南アジアや北米、欧州など海外のオタクイベントも積極的に取材。カメラ好き。 Twitter

やるならならトコトン! ガッツリ志向が感じられる北米編


初音ミク仕様の痛車とコスプレイヤー。ナンバーは「39 MIKU」に

 まずは米国のイベントで撮影した痛車の写真をチェック。2017年に約35万人の来場者数を記録した北米最大級のアニメコンベンションとして知られる「Anime Expo」には、20台を超える痛車が集まりました。

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 会場内で展示された痛車の周囲には、多くのアニメファンが集まり記念撮影をする姿がみられました。コスプレイヤーと合わせて撮影する機会もあって、日本のイベントでもよく見る光景が広がっていました。

 アメリカの痛車の特徴は、ほぼ軽自動車がないこと。企業が力を入れて用意する場合もありますが、一般ユーザーでもサイドやリヤのウインドウまで使ったフルラッピングを施す痛車が多くて、「やるならトコトンやったるで!」って感じでした。「初音ミク」や「艦隊これくしょん -艦これ-」など、日本でも人気が高い作品のキャラをフィーチャーした痛車が多いですが、中には「逮捕しちゃうぞ」などの通好みな作品の痛車も見られましたね。


初音ミクの痛車

艦これの痛車

こちらも艦これの痛車

ニセコイは海外でも人気があります

「逮捕しちゃうぞ」の痛車は日本でもあまり見られないかも?

「ペルソナ5」の痛車も

 アメリカでは日本ほど痛車を展示するという機会が少なく、日本ほど痛車文化が根付いているわけではないため、20台以上の痛車が集まるのは珍しいです。

 一方で、イベントでは痛車展示をする企業が多く、「Anime Expo」では、スマホゲーム「マギアレコード 魔法少女まどか マギカ外伝」、「Fate/Grand Order」といった英語版が配信されているスマホゲームの巨大ラッピングバスが会場周辺の道路を走っている姿もみられます。これはぜひ日本でもやってほしいですね。

 アメリカでは、一般オーナーの痛車は増えつつありますが、それ以上に企業が力を入れている印象です。

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「Anime Expo 2019」で会場を走った『マギアレコード 魔法少女まどか マギカ外伝』フルラッピングバス。サイドの窓ガラスも含めてイラストがデカデカと描かれています

「Anime Expo 2017」ではスマホゲーム『Fate/Grand Order』の英語版宣伝のフルラッピングバスが会場を走りました

「Anime Expo 2019」で展示された、スマホゲーム『アズールレーン』仕様の痛車

「Anime Expo」で毎年痛車を展示するデザインカンパニーNoms Designs。2018年はアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』ゼロツー仕様の痛車を展示

2019年は『この素晴らしい世界に祝福を!』仕様の痛車を展示。『Fate/Grand Order』マシュのコスプレをしているのはVivid Visionさん

 ちょっと変わったところでは、アメリカで開催されたイベント「Fate/Grand Order USA Tour 2019」で展示された、ボディが金色で前輪がギザギザになっているバイク。これはゲーム内に登場する坂田金時の愛車で、ハーレー・ダビッドソンのアメリカンバイクがモデルになっている「ゴールデンベアー号」を再現したものです。


スマホゲーム「Fate/Grand Order」アメリカのリアルイベントで展示された、坂田金時が乗る「ゴールデンベアー号」を再現。見た目はハーレーそのものですが、公道では走れません

『アイドルマスター』萩原雪歩仕様のホンダ CBR1000RR

 アメリカでは、日本と遜色ないクオリティの痛車が増えていますが、その数はまだまだ日本ほどのボリュームではありません。しかし、企業が用意した日本ではあまり見られない迫力ある痛バスや痛トレーラーを見ることができるのは、海外ならではだと思います。

 ちなみに記事内の写真はすべてロサンゼルスのイベントで撮影したもの。北米は広く、各地でイベントが開かれているので、今後も機会があればアメリカンな痛車たちを紹介していきたいです。

だい

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