レビュー

運賃のPayPay支払いも初体験 長良川鉄道に乗って、温泉と風景に癒やされてきた(2/5 ページ)

途切れた線路、転車台。水田、清流、鉄橋に温泉。エモーショナルな旅、してみました!

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「転車台」と「行き止まりの線路」をうっとりと楽しめる北濃駅


終点北濃駅

 北濃駅まで乗った乗客は20人ほど。列車はここに30分ほど停車して、折り返して美濃太田駅に戻ります。多くの人は冷房の効いた車内でお弁当を食べていましたが、私は駅の景色を楽しむために列車から降ります。


北濃駅の駅舎には自販機とお手洗いがあります

 北濃駅は無人駅。2018年までは食堂があったのですが、それも今は廃業。売店などもありません。そんな駅ですが、2つ見どころがあります。

 1つ目は「転車台」。1969年(昭和44年)まで国鉄越美南線(長良川鉄道の前身)で蒸気機関車の方向転換に使われ、その後1986年(昭和61年)に長良川鉄道に引き継がれてからも何回かレールバスの方向転換に使われたそうです。

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 ……30年ほど前までは、この転車台が現役で使われていたんですね。


人力で動かしていたそうです

 そしてもう1つが「行き止まりの線路」。


線路の先が……草で覆われてスーッとなくなっています。どこか別の時間の別の場所につながっているタイムマシンのようです

 長良川鉄道の前身である越美南線は、美濃太田駅から福井県福井市の越美北線・越前花堂駅を結ぶ予定の越美線の一部として開業した路線です。ところが越美線の計画は、美濃太田から北濃まで越美南線、越前花堂駅から九頭竜湖駅を結ぶ越美北線として開業した段階で中止になってしまいました。

 もしかしたらこの線路は、ずっと九頭竜湖まで伸びていたのかもしれないなあ……そうなっていたら、この駅はどんな駅になっていたんだろう? そんな想像が広がります。

 折り返しの発車までにはまだ時間があります。列車に戻って車内で涼んでいると、運転席に気になるもの発見しました。

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あれ、あの奥に見えるのは……?

 運転士の方に「もしかして、タブレットですか?」と伺うと「ああ、スタフですね」と。美濃白鳥駅から北濃駅の間は信号がないため、このスタフ(通行票)を受け渡すことで安全管理を行っています。スタフを持っていないと美濃白鳥から北濃の間には侵入できません。そうすることで列車事故が起こらないようにしているのです。


車両の先頭は子どもたちに人気!

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