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やっぱりクルマよりバイクが人気 タイや台湾などアジア諸国で見かけた「痛車」レポート(1/2 ページ)

アジア諸国のオタクイベントを取材したときにみかけた痛車を紹介。

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 アニメや漫画、ゲームなどに登場する「キャラクター」をフィーチャーした、独特なデザインラッピングを施したカスタムカー「痛車」。全国各地で愛好家が集まるイベントが開催されるなど、日本ではすでに定着した「文化」ですが、実は海の向こう……海外でもファンが増えています。


タイ・バンコクのゲームイベント「PC GAMING EXPO」で撮影した写真。痛車・痛バイクが20台以上も集まった

 北米編(関連記事)、ヨーロッパ編(関連記事)に続いて、今回紹介するのは日本と馴染みの深いアジア編。オマケにオーストラリアで見かけた痛車も紹介していきます。

だい プロフィール

アニメや漫画、コスプレ、痛車などを扱うブログ「なんだかおもしろい」管理人。日本だけでなく、東南アジアや北米、欧州など海外のオタクイベントも積極的に取材。カメラ好き。 Twitter

アジアは痛車よりも痛バイクが人気 

 中国には多くの痛車オーナーがいて、大きなイベントに参加すると必ずといっていいほど痛車を見かけます。そのときには近隣のコインパーキングに痛車が集まって、痛車オーナー同士の交流が行われたり、イベントによってはコスプレイヤーと一緒に撮影するといった光景も見られます。日本でもお馴染みですね。

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 また中国では、公道で走らないが痛車を保有したいという富裕層もいて、自室に展示している…という話も聞いています。フィギュア感覚かな?


2017年に中国・成都で行われたComidayに登場した、「Fate/stay night」仕様の痛車。「Fate/stay night」に扮したコスプレイヤーさんを呼び込むオーナーさんでした

 続いて紹介するのは台湾。中国と同じくらい痛車が多いのですが、バイク保有率が高いことから痛バイクが浸透しているのが特徴です。オタクイベントに行くと、痛車よりも痛バイクの展示数が多かったりするほど。手軽に入手できるスクーターをフルラッピングで痛車化する人が多い印象で、見応えバッチリです。


台湾・高雄で行われたイベントで痛バイクが集まりました

「艦隊これくしょん -艦これ-」大和仕様のカワサキバイク

「デート・ア・ライブ」時崎狂三仕様の痛スクーター

 タイ、マレーシアなどの東南アジアでも、オタクイベントに参加すると痛車や痛バイクが見られます。現地オーナーに話を聞くと、タイではアニメイベントよりゲームイベントで痛車が多く集まる傾向があるそうで、やはりバイク保有率が高いこともあって痛車より痛バイクが主流とのこと。

 一方でマレーシアは、痛バイクよりも痛車が多く、話を聞いたところ過去にはFacebookを通じて集まった痛車100台以上による大規模ミーティングが行われたこともあるそうです。もしかしたら東南アジアで最も痛車が盛んなのはマレーシアなのかもしれません。


世界的に人気な初音ミクの痛車と現地コスプレイヤーさん

「艦隊これくしょん -艦これ-」仕様の痛Vespa

初音ミク仕様の痛スクーター

「ラブライブ!」仕様の痛スクーター

「ラブライブ!」西木野真姫仕様の痛ビッグスクーター

まだまだ発展途上? オーストラリアの痛車たち

 最後に、海を渡った南半球に位置するオーストラリアで見かけた痛車を紹介します。2019年7月にオーストラリア・シドニーで行われたアニメイベント「SMASH!」に参加したときに、現地で約10台の痛車を見ました。

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 こちらのイベントでは、「頭文字D」に登場するトヨタ86を再現した痛車から、「ユーリ!!! on ICE」、「新世紀エヴァンゲリオン」、「SSSS.GRIDMAN」と、幅広い作品の痛車が展示されていました。


「頭文字D」主人公が乗るトヨタ86を再現した痛車。「藤原とうふ店(自家用)の文字も描かれています

「SMASH!」に痛車が集結。こちらは「ユーリ!!! on ICE」仕様のトヨタ痛車

「新世紀エヴァンゲリオン」アスカ仕様の日産車

「百花繚乱」仕様の痛車

「アカメが斬る!」シリーズ仕様の痛車

 痛車……ではないかもしれませんが、シドニーのコスプレイヤーが「AKIRA」に登場したバイクをオフィスチェアで再現していたのは、個性的で面白かったですね。


映画「AKIRA」に登場したバイクを再現。席はオフィスチェアで再現

「AKIRA」のコスプレイヤーと一緒に撮影

 アジア、東南アジア、オセアニアで見かけた痛車を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。アジアは日本に次いで痛車文化が強く根付いていて、フルラッピングを施したハイクオリティの痛車も多く存在しています。

 一方で、台湾などでは痛車よりも痛バイクをよく見かけるなど、日本とは違った傾向にあると感じました。

 東南アジアは初音ミクや「ラブライブ!」シリーズなどの作品が人気で、こちらも痛車や痛バイクという文化はかなり根付いてきていると思います。東南アジアは交通渋滞が多く、また舗装されていない道も多々あるため、痛車がすぐに汚れてしまい、洗車が大変そうだなと感じました。

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 オーストラリアは、実際に訪れるまでは「痛車……存在するのか?」と思っていましたが、現地で痛車を見ると車種や作品などは日本と変わらない印象を受けました。オーストラリアで開催されるアニメイベントはそれほど多くないので、痛車が集まる機会そのものが少ないかもしれません。

だい

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