深田恭子「ルパンの娘」物語は佳境へ Lの一族と因縁ありそうな不穏な空気とプロポーズの幸せ過ぎる流れで感情が忙しい(2/2 ページ)
「私のことも見てください」岸井ゆきの、あざとい。
幸せすぎるプロポーズ、でも勘ぐってしまう
あらためて、プロポーズの流れも詳しく見てみよう。名画を狙うなか、背後からブラックマンバに襲われあっさり捕まってしまった華。彼女らしくない! 「泥棒失格」と尊から叱責された通り、華は心ここにあらずだった。だから、今回は和馬が華を助ける。「和馬が白目をむく」→「華が事件解決」の流れが繰り返されると思いきや、数人の男を相手にしても和馬は頼もしかった。華の居所が知られないよう頑なに1人で闘い、やっとのことでブラックマンバを撃退! そして、華を見つめながら和馬は巻に報告した。
「Lは……逃げられました。すいません」
使命よりも愛を選んだ和馬。「Lの一族は殺してもいい」と言われていたのだから、余計に華を捕まえるなんてできない。
後日、和馬は図書館を訪れ、華に言った。
「この運命を一緒に乗り越えよう」
華の正体を知った上でプロポーズする和馬。急展開だ。内ポケットに手を入れたとき、手錠を取り出すのかと思った。いや、彼が華に差し出したのは指輪である。刑事と泥棒が結婚! ヤベえ話だな。笑いどころが多いコメディのくせして、無駄に心を揺さぶってくる。
ただ、気になる描写があるのだ。図書館へ訪れる直前に、和馬は上層部から呼び出されていた。このとき、和馬が告げられたのは一課への異動だけだったのか? 「Lの一族の逮捕指令」→「和馬、上層部と話し合う」→「上層部の意向を振り切り、和馬が華にプロポーズ」という流れが、どうも腑に落ちない。幸せな展開に突っ走り過ぎだ。「裏があるのでは?」と勘繰ってしまう。
「ルパンの娘」は、今夜が6話だ。まだまだ波乱が起こるはず。原作小説を読んだ人はわかると思うが、物語が面白くなるのはここからである。はっきり言って、ようやく本題に入ると言っても過言ではない。
次回予告を観ると、一緒に温泉に入った和馬と尊が込み入った話をしていた。
「Lの一族を頼んだぞ」(尊)
刑事に泥棒を継いでもらおうとしてる! 前回、今回とシリアスな展開が続いたこのドラマも、どうやら次はコメディ回のよう。それはそれで楽しみである。
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気が早いけど、シリーズ化してほしい。
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