ニュース
ネッシーの正体、巨大ウナギか ネス湖の水からウナギのDNAが大量検出
仮にでっかいウナギだったとしても、それはそれでネッシーなのでは?
advertisement
イギリスのネス湖にいるとうわさされてきた「ネッシー」について、英オタゴ大学が「正体は巨大なウナギの可能性がある」との調査結果を発表しました。うーん、巨大な水棲は虫類ではないのか。
ネッシーは、1933年以降に多くの目撃例が報告されてきた未確認生物。その正体については、首長竜の生き残りや巨大魚などさまざまな説が立てられてきました。しかし目撃証言や写真の多くが、既知の生物や自然現象を誤認したものか、捏造であると判定され、大型生物の存在は否定される傾向にあります。
オタゴ大学のNeil Gemmell教授は、ネス湖の動植物をより深く調べるため、2018年6月に調査を実施。湖のさまざまな場所から250のサンプルを採取し、DNAを分析しました。その結果、水棲は虫類の存在を裏付けるようなデータはなく、チョウザメやナマズなど巨大魚のDNAも見つからなかったといいます。
advertisement
その一方で、ウナギのDNAは非常に多く、サンプリングされたほぼ全ての場所で検出されたとのこと。そのデータからウナギのサイズまでは特定できないものの、「これまで人々が目撃し信じてきたネス湖の怪物が、巨大なウナギである可能性は無視できない」と、教授は述べています。
恐竜時代の生き残りが湖にひっそりと暮らす――そんなロマンが崩れるような発表ではありましたが、「巨大な水棲は虫類」の存在する可能性が薄くなっただけだともいえます。もしも並外れて大きなウナギが、これまで人々に怪物と思われてきたのだとしても、それはそれで「ネッシー」でしょう。
関連記事
「人類は恐竜と同時代に生きていた?」の正答率は40% 簡単そうなのに全問正解できない「国際調査に使われた“科学クイズ”」
「地球の中心部は高温?」「「電子は原子より大きい?」など全11問。2001年時点の平均正答率は54%。北海道初となるティラノサウルス類の化石を芦別市で発見か 大型化の過程や分布状況の解明に期待
6月23日から公開されます。未確認生物「イエティ」はクマだった? サンプルをDNA検査したら……
イエティの伝説からクマの進化が分かる。「ネッシーに乗れば22分」 ネス湖のネッシー、Googleマップに交通手段として表示される
よーし、まずネッシー探さないとな!ネッシーの写真から81年 Googleストリートビューが「ネス湖」に対応
自力で調査できるぞ。7月27日の「土用の丑の日」うなぎ食べる? → 57%が「食べない」と回答
国内漁獲量や輸入量の減少、また市場での取引価格高騰などが影響しているのではと分析されています。結局“絶滅危惧種”ウナギは食べていいのか 水産庁と日本自然保護協会に聞いてみた
予想外の回答でした。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.