「こんな高校生活送りたい」 野球部を応援する女の子への初恋を描いた漫画が甘酸っぱくてほろ苦い(1/2 ページ)
初恋は実らないとはよく言いますが……。
野球部員を応援する女の子を見つめる男の子を描いた甘酸っぱい初恋漫画に、青春のほろ苦さを感じてしまいます。作者は漫画家の栗原陽平(@pokoko0821)さん。
主人公の少年が通う高校は、甲子園予選を全校生徒で応援に行くことが義務付けられています。炎天下でイヤイヤ応援している生徒が多い中、彼女は汗を流しながらも懸命にサックスを吹いて応援していました。迎えた最終回。バッターボックスに立つのは、背番号4番の選手。ファールになると応援席の生徒たちからは「早く終われ」と声が上がります。女の子のサックスは一層大きく鳴ります。
少年は彼女がいつも練習する姿を見ていて、それが背番号4番の彼のためということを知っていました。しかし片思いであろう相手へ送る彼女の応援に反して、他の生徒は早く終わらせろと怒号を続けます。少年は立ち上がり、罵声をかき消すような大きな声で「がんばれ!!」と声援を送りました。その声はバッターボックスにではなく、サックスでバッターボックスを応援する彼女への声援だったのでした。
試合終了後、彼女への初恋を自覚しながら一人でいると、彼女が「おーいっ」と少年の方を見て笑顔で手を振っていました。しかしそれは少年への笑顔ではなく、4番の彼に向けたものでした。実は彼女の片思いではなく、2人は付き合っている仲。少年の姿も声も彼女にはまったく届いていませんでした。
ひたむきな彼女への初恋を自覚した途端に失恋をしてしまった少年。なんとも甘酸っぱくてほろ苦い漫画に読者から「主人公失恋したのにいい漫画」「切なさの中にある爽やかさが素敵」「俺もこんな高校生活送りたい」などの感想が寄せられています。
栗原さんは、漫画家・鳥飼茜さんによる『ロマンス暴風域』の制作現場を描く漫画『トリカイ暴風域』などを手掛けています。
「高校野球を応援する女の子を応援する話」
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