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疑い深すぎだろ! 告白しに来た女子を「追っ手」と思い逃走 疑心暗鬼の権化みたいな男子に恋するラブコメ漫画

ヒロインのアプローチは王道なんですけどね。

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 女子からの好意を、敵組織か何かからの殺意ではないかと警戒してしまう、謎の男子を描いたラブコメ漫画がTwitterで注目を集めています。どこの相良宗介(フルメタル・パニック!)だよ。

ヒロインの接近を、敵との遭遇かと警戒し窓から脱出する男子。女子からの告白に戸惑って逃げたと思えば、ラブコメっぽくはある(違う)

 漫画家の山田しいた(@yamada_theta)さんが、「面倒くさい人を好きになる話」と題して公開した漫画。物語はヒロインの礼美が、おとなしげな男子の菅田くんに告白しようと、声をかける場面から始まります。彼女の友人たちも、遠巻きから恋の行方を見守っている様子。

 ところが彼はこの状況を、「後ろに2人、正面に1人、敵に包囲されている」と認識。正面突破で礼美を抜こうかと思案しますが、彼女が後ろ手で武器を隠している可能性を考慮し、4階の窓をぶち破っての脱出を決断します。……確かに「面倒くさい人」だけど、思ってたのと違う。

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 異様な状況を見るに見かねて、礼美の友人たちは「菅田くんはやばいから諦めろ」と、火の玉ストレートでアドバイス。しかし恋は盲目と言うべきか、礼美は「やっぱ避けられているのかな」「嫌いになれたら楽になるのにね」と、一般的なラブコメのようにしおらしいことを言い続けます。その姿にときめきを覚えた友人たちもそれ以上はツッコめず、応援の言葉を贈るのでした。

 後日、作者は続きのエピソードを公開。今度は礼美が菅田くんの下駄箱にラブレターを入れ、思いを届けようとします。

 ラブコメの王道的手法が出てきたからといって、菅田のせいで話はちっともベタな展開に傾きません。用心深い彼は、他人が下駄箱を開けたかどうか分かるよう、扉にメンディングテープを貼り付けていたのです。

 破れたテープから何者かが勝手に扉を開けたと察した菅田は、中にブービートラップが仕掛けられたケースを想定。隣の下駄箱を開けて側壁をぶち抜き、ようやく礼美から送られた手紙の存在に気付きます。しかし、それでも彼は疑念を解かず、「手紙型爆弾」の可能性を考慮して、液体窒素で凍結してから開封するのでした。

 何はともあれ手紙が届いた結果、2人はどうなったのか――それは第3弾で明かされました。菅田を屋上に呼び出した礼美が「お手紙読んでくれたんだ」と喜んでいて、そこそこ良い雰囲気です。

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 ラブレターは「どろかせてしまってごめんなさい。ずはLINEとかから(中略)っと何から説明すれば~」といった文面だった様子。しかし、菅田はまたもや疑り深さを発揮し、縦読みして「おまえの秘みつを知っている逆らうな」という脅迫めいたメッセージを見出していました。見出すな。

 「何を知ってる……?」と疑心暗鬼に陥る彼をよそに、彼への思いを語り続ける礼美。雨の日に捨て猫を気遣う菅田を見て、その優しい一面に惹かれていたというのです。

 しかし、その礼美が見ていたラブコメ定番のシーンは、実は菅田側で別の物語が展開されていました。彼は捨て猫の保護を装いつつ、首輪に仕込まれていたICチップらしきものを回収していたのです。もしかしてそれは……極秘の取引をしていた?

 「見られていた……!!」と菅田が茫然とする一方、礼美は「付き合ってください!」と告白。彼女に秘密を握られたと勘違いしている菅田は断るに断れず、求愛を受け入れるのでした。……多少(?)の行き違いはあったとはいえ、カップルは成立したわけですし、ラブコメとしては一応ハッピーエンド。これでいいのだ。

山田さんは地方大学の文藝部を舞台にした『乙女文藝ハッカソン』も手掛けています

作品提供:山田しいた(@yamada_theta)さん

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