ニュース

「かわいい空間で絶叫してほしい」サンリオピューロランドのガチすぎるホラーアトラクションについて聞いてみた

相反するかわいい+ホラーには理由があった。

advertisement

 現在、サンリオピューロランドで、年齢制限付きの”ガチ”なホラーアトラクションが登場しています。

 ピューロランドといえば、ハローキティをはじめとするサンリオキャラクターのかわいいテーマパークというイメージですが、開催中の秋のスペシャルイベント「PURO HALLOWEEN PARTY ~KAWAII MASQUERADE~」はハロウィーンをテーマにし、ピューロランド内に悲鳴が響くようなホラーアトラクションが生まれているのです。なぜピューロでガチホラー? 担当者に聞きました。


仮面をつけたキティちゃんはなんだかレアな装いです

手袋がドレッシーなマイメロディ

悲鳴が響きわたるピューロランド

 「PURO HALLOWEEN PARTY ~KAWAII MASQUERADE~」は、仮面をキーアイテムにしたハロウィーンイベント。ハローキティやマイメロディも、ヴェネツィアンカーニバルを思わせる衣装でドレスアップしています。黒でまとめた衣装は少しゴシックロリータ風でもあり、かわいくもクールなイメージが新鮮です。

advertisement

10歳未満は利用不可の年齢制限付きアトラクション「ゴーストピエロ マスカレードシアター」

 このイベントは時間帯によって「DAY」と「NIGHT」の2パートに分かれており、昼はピューロランドらしいかわいい仮面パーティー、夜はホラー要素を追加した”怖美しい”マスカレードパーティーが楽しめるとのこと。

 「NIGHT」パートで注目なのは、ディスカバリーシアターで上演される「ゴーストピエロ マスカレードシアター」。全国各地のお化け屋敷のプロデュースを手がけるホラーのプロ集団・オバケンとコラボレーションしたアトラクションです。

 この「ゴーストピエロ マスカレードシアター」、座って鑑賞するシアタータイプのアトラクションなのですが、実際の体験時には実際にシアターのあちこちから悲鳴が上がりまくるなど、「ピューロランド史上最恐」コンテンツの名に違わぬクオリティで怖がらせにくる”本気”の仕上がり。キティちゃん助けて……普段のかわいさとのコントラストがすごいよ……。


「ゴーストピエロ マスカレードシアター」はマスクをつけて鑑賞します。狭くなった視野が怖さを倍増させることに……

 ピューロランドでは5年前からこれらのホラーコンテンツを導入しており、ハロウィン以外にも単発のホラーイベント「ポムポムプリンゾンビランド」が企画されるなど人気を集めています。

ピューロランドがホラーに染まった2つの理由

 かわいくてメルヘンなピューロランドの世界と一見正反対に見えるホラーを導入したのは、どのようなきっかけだったのでしょうか。ピューロランドの広報担当者に聞いてみました。

advertisement

 ホラーコンテンツを開発・導入した理由は大きく2つ。「1つめは、新しいマーケット=大人向けの話題作りをしたかったため。2つめは、ホラーコンテンツを導入した当時(5年前)、来園者のニーズを考えると、今後トレンドとしてホラーコンテンツが必要なのではと感じたため」とのことでした。

 近年サンリオピューロランドでは、これまでのメイン層だったファミリーに加え、女子高生や大学生・OLなどの女性のお客様が増えており、子供を中心に作っていたコンテンツを、もっと上の年齢層にも受け入れられ、そして楽しめるようにする必要が生まれたといいます。

 筆者は以前からピューロランドに通っている20代ですが、確かにこれまでもショーやパレードなどを中心に、大人でも楽しめる音楽や衣装・ストーリーのコンテンツを提供してはいたものの、大人にはスリルなどの刺激が足りないのもまた事実であったように思います。


観客に語りかけるゴーストピエロ。ピエロってだけでもう怖い

 また、ホラーコンテンツの開発担当者からは「サンリオピューロランドには絶叫マシーンがないので、サンリオピューロランドというKAWAII空間の中で、絶叫して欲しいとも思っていました」という意見も。

 雨が降っても楽しめる屋内テーマパークであるピューロランドは、それゆえに用地が限られており、大型の機械などを導入するのが難しい環境です。その中で、既存のシアターやアトラクションを利用できるホラーコンテンツは、大人向けに足りなかった刺激の部分を上手に補う逆転の発想と言えるでしょう。実際に、「昨今、大人の方でも楽しんでいただけるようなコンテンツを多数導入しているなかで、ホラーイベントの開催も大人の方の取り込みに貢献できた」と話します。

advertisement

捕らわれたホラードールが動き出す「ホラードールハウス」

 大人だけどホラーが苦手……という人も大丈夫。今年のピューロランドのハロウィーンは、“仮面をつけて身を隠したゴーストがピューロランドに潜んでいる”というコンセプト。今年は新たに「“映える”写真が撮れて奇妙な体験もできる、美しさを感じられるホラーというトレンドを取り入れた」というアトラクション「ホラードールハウス(休日限定)」も追加されました。思いっきり絶叫したい人は「ゴーストピエロ マスカレードシアター」に、ホラーは苦手だけど挑戦してみたいという人は「ホラードールハウス」にと、より多くの人がホラーを楽しめるイベントになっているように感じました。


仮面パーツがついたぬいぐるみマスコット。いろいろ遊べそう

ハロウィンらしいフードもかわいい

キーアイテムの仮面もグッズに。パレードや写真撮影がより楽しめます

 ホラーだけではなく、もちろんかわいい新要素も。ハローキティやマイメロディなどおなじみのサンリオキャラクターが登場する参加型パレード「ハロウィンパーティ ~バルマスケ アンソルスラン~」も今年新たに登場したコンテンツです。そのほか、ブラック&パープルを基調とした限定フードも登場するなど、かわいいとホラーの両方で、ハロウィンを満喫できそうです。

PURO HALLOWEEN PARTY ~KAWAII MASQUERADE~ 特設サイト

https://www.puroland.jp/2019_halloween/

サンリオピューロランド 公式サイト

https://www.puroland.jp/

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  2. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
  5. 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  6. 「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
  7. 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  8. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. 余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
  10. 50万円で買った“築50年の家”→4年かけてリフォームすると…… “驚きの費用総額”に「意外です!」