ニュース

「ウォーキング・デッド」シーズン10は、炎と死とともに爆進するダークな幕開け

マンネリなんてもう言わせない。

advertisement

ダリル・ディクソンとシンディが炎とゾンビに立ち向かう Image:Jackson Lee Davis/AMC

 シーズン10を迎えた海外ドラマ「ウォーキング・デッド」、今シーズンは初っぱなからシーズン9からの変化が顕著に見て取れます。

 前シーズンではリックがいて、王国があり、平穏に見えることもありました。それらが残した“社会”が救世主との長い戦いが終わったあとに再建されました。ドラマは完全に限界がきたかのように感じられ、何度も何度も同じようなアイデアの焼き直しが繰り返されていました。

 シーズン9が進むにつれて、大きな変化がありました。「ウォーキング・デッド」には火花が立ち上がり、新しい“囁く者(ウィスパラーズ)”の脅威と、現状に変化をもたらしたリックの旅立ちのおかげで刺激的な炎へと成長していきました。その炎はシーズン10の第1話「Lines We Cross」でも燃え続けています。

advertisement

 シーズン10第1話は、世界滅亡後を感じさせる南部の風景の中を歩く、ぞっとするようなウォーカーたちの姿でスタート。水にぬれてビチョビチョのゾンビたちです。鍵となるキャラクターであるミショーンとダリルを含むグループはオーシャンサイドの近くで訓練中。ゾンビであふれていた船を開放し、やりと盾と矢で攻撃隊形の練習をしています。


本当に気持ち悪いです Image: gene page/amc

 ミショーンの相棒である日本刀がゾンビの頭を真っ二つに斬ることで、以前のような調子を取り戻すのは素晴らしいシーンです。

 陽が降り注ぐオーシャンサイドの海岸側に潜む“囁く者”の脅威。お互いに境界線を尊重することになったものの、“囁く者”を思わせるゾンビのマスクがオーシャンサイド近くに現れ、ゾンビの皮をかぶった暴力的な生存者グルーブとともに、何かが起きていることを暗示しています。その余韻が緊張となり、各シーンに少しずつ興奮を加味していくのです。

 最も興味深い瞬間は、流れ星のようなものが炎のように輝いて空を横切っていくシーンです。流れ星のようですが、実は軌道を外れて落ちてきたロシアの古い衛星。オーシャンサイド近くに着陸し、森を燃やしてしまいます。火を水と泥で何とかしようとすると、何が現れるでしょうか?

 そう、ウォーカーです。

advertisement

  火と煙とゾンビにあふれ、スリリング。第1話のアクションは上出来で、特にキャロルがゾンビの喉を切り裂き別のゾンビに血を噴霧するシーンがすばらしくて燃え上がってしまいました。カモン!! って感じで。

 こうしたスリルの中で、優れたキャラクターの発展と人間的な瞬間も垣間見ることができます。「ウォーキングデッド」が時に苦心する部分ですが、このエピソードでは(ほとんど)うまくいっているようです。

 ダリルとキャロルは2人きりになることで関係が深まり、一緒にニューメキシコに逃げる計画を語り合います。地獄のジョージアよりはどこでもましに思えますが、世の中は何があるか分かりません。


もちろん大親友同士 Image: jackson lee davis/amc

 今のところ、彼らは反社会的人間との対立を避けるため、“囁く者”との境界線を守っています。崖を見下ろすと、キャロルは“囁く者”のリーダー「アルファ」に気付き、アルファもまたキャロルを見上げます。

 暗くて不安定なことが待ち構えていますが、ドラマとしては面白い展開になりそうです。

advertisement

(C) Mashable, Inc. Published under license from Ziff Davis International.

記事ランキング

  1. 「えーー」「衝撃!」「食べれるんですか!?」 大沢たかお、“まさかの食事風景”にファンびっくり 「明日は雪かな」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  4. 「脳がバグるw」 妹の結婚式で乾杯音頭をとる兄、二度見必至の“完璧な正装”に「なんでやねんwww」「良いお兄さん」
  5. 毛糸でポコポコ模様を編んでいくと……「私史上いちばん可愛い!」完成品に称賛の声殺到! センス爆発のおしゃれアイテムが「目を奪われました」と話題
  6. ゴミ収集所をあさっていた保護猫、今でもギュウギュウだった首輪の跡が残り…… やす子が溺愛する猫の“衝撃のご褒美”に反響
  7. 「最新のガンダムです」→円熟味あふれるガンプラの登場に笑い 「ある意味うそは言ってないw」
  8. 初心者「ぶどうは紫で丸いっぱい描いとけば完成でしょ!」→“絵の先生”がちゃんと描いたら…… “段違いのクオリティー”になるコツが目からウロコ
  9. 「破格ですね!」 セカストで9900円→即買いした“メーカー不明品”に「超掘り出し物……!」と驚きの声
  10. いらすとやの「おじいさん」をAIで盛ったら? → 何度も描き替えるうちに魔法少女が誕生「AIエグい」と話題 投稿者に話を聞いた