他県民よ、これが中国地方だ　郷土愛が爆発しまくる首都争奪バトル舞台「四十七大戦」公開ゲネプロ

　首都争奪バトル舞台（ステージ）「四十七大戦」-開戦！鳥取編-の公開ゲネプロが10月23日、東京の新宿FACEで24日の開幕に先駆けて実施されました。同日に行われた囲み会見には、メインキャストの永瀬匡さん（鳥取さん役）、糸川耀士郎さん（島根さん役）、上杉輝さん（岡山さん役）、山本タクさん（山口さん役）、宮城紘大さん（広島さん役）、田口涼さん（スタベちゃん役）、脚本・演出の松崎史也さん、さらには協賛の鳥取県庁からマスコットキャラクターの「トリピー」が登壇しました（平井伸治知事は渋滞のために間に合わず）。

　「四十七大戦」は、Webコミック誌「コミック アース・スター」で連載されている一二三（ひふみ）さんの漫画が原作。47都道府県の“ゆる神様”たちが「首都」を巡って戦いを繰り広げる都道府県擬人化バトル漫画で、ピクシブと日本出版販売の共同主催による「WEBマンガ総選挙2018」では、並み居る人気漫画の中から1位を受賞したこともあります。

　舞台で描かれるのは、原作コミックス第1話～第5話にあたる「山陰山陽編」。主人公の鳥取さんやスタベちゃんはもちろん、島根さんや山口さん、岡山さん、広島さんらが登場する他、ラッパーの掌幻さん指導による、ゆる神様同士の“ラップバトル”も見どころです。

　ねとらぼでは、公開ゲネプロと初日会見の様子を動画や写真とともにお届けします。

ゲネプロ＆初日会見の動画と写真

キャストコメント

永瀬匡さん（鳥取さん役）　僕は鳥取の出身で東京へ出てきたんですけど、この作品も人口流出だったり若者が都市部へ流れていってしまうというところから物語が進んでいく作品です。笑いがたくさんあるステージになるとは思いますが、お客さんにはそういった一面も感じてもらえたら。でも、笑顔で楽しく見られる舞台になっていると思います。よろしくお願いします。

糸川耀士郎さん（島根さん役）　島根県で育ち、高校卒業まで島根にいました。いつか島根をPRする仕事ができたらなと思っていたところで、この舞台「四十七大戦」で島根さん役をやらせていただけるということで、すごくうれしく思います。鳥取公演もあるので、地元の方々にも演劇や作品の素晴らしさを知っていただけるように全力で演じられたらと思います。

山本タクさん（山口さん役）　2.5次元は初めてで、こう見えてそろそろ40歳なんです。ただ、山口県出身なので山口さん役と聞いて、「やっぱりやってみたいな」という郷土愛が沸いてきました。ちょっと半パンが恥ずかしいんですけど、このお芝居を演じさせていただきたいなと思ってお受けしました。

上杉輝さん（岡山さん役）　今回は役に合わせて各県の役者さんが演じられているんですけど、僕は広島県出身なんです。祖父母が岡山人なので岡山の血が流れているのですが、岡山さんとして出演して、でも広島の気持ちも忘れず、いろんな気持ちでステージに立っています。物語には中国地方の良いところがいろいろと出てくるので、それをより多くの方に知っていただいて、中国地方に遊びに来てもらうきっかけになれば良いなと思っております。

宮城紘大さん（広島さん役）　自分が大好きな地元広島を背負ってというわけではないですけど、広島さん役を演じられると言うことで非常に楽しみにしてきました。演劇を見たことがないという人でも、肩の力を抜いて見られる作品だと思うので、リラックスして一緒に盛り上がっていただけたらと思います。

田口涼さん（スタベちゃん役）　こんなかわいいかっこうをさせてもらって、すごく……うれしいです！　僕、京都出身なんですけど、全然皆のこと下に見ていないですし（「おいおいおい」「見てるよ！」と総ツッコミするゆる神様たち）。中国地方の良さを皆から教えてもらって、東京公演も鳥取公演もすごく楽しみに思っております。

松崎史也さん　今回劇中で、自分の県のことをプレゼンしたり相手の県のことをちょっとディスったりして人口を奪い合うラップバトルがあります。歌詞は僕が依頼したものを基にラッパーの掌幻さんが書き下ろしてくれたんですけど、その基になっているフレーズや思いみたいなのはキャストの皆からヒアリングしたものです。面白おかしい舞台になっていますが、「いまの時代を生きていくってこういうことだよね」っていうメッセージみたいなものはかなり演劇として重視して伝えているので、その辺りも見ていただければと思っています。

(C)舞台「四十七大戦」製作委員会