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「一体何のために作ったんだ……?」 日本で唯一発見されたムササビのはにわがジワジワくるかわいさ

これは見に行きたい。

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 福島県立博物館で開催中の企画展「あにまるず ANIMAL × Zoo ―どうぶつの考古学―」で展示されている、ムササビのはにわがじわじわくるかわいさです。

僕何で作られちゃったんだろう……?

 福島県立博物館のTwitterアカウント(@fukushimamuseum)に投稿された、ムササビのはにわの写真。ピンとしたお耳とくりっとした目、滑空するための飛膜(ひまく)はまさにムササビそのもの。リアル過ぎずかわいくデフォルメされた姿に、なんだかジワジワきませんか。

日本に1つしかないムササビのはにわ

 投稿によると、こちらは千葉県成田市の古墳時代後期の遺跡から出土したもので、日本で発見された唯一のムササビのはにわ。犬やイノシシ、馬など古代から人間の身近にいた動物たちのはにわは多数発見されていますが、ムササビのはにわはたった1つだけなんだそうです。

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製作理由は古代人のみぞ知る……

 画像に添えられた「それほど身近な動物でもなく、狩りの対象でもないムササビくん。どうしてはにわになったのか、本人も驚いているような顔をしています」という文言の通り、「なぜ作ったんだろう……?」と、その製作背景を知りたくなってしまいますね。

 企画展「あにまるず ANIMAL × Zoo ―どうぶつの考古学―」では他にも、猫の肉球の跡がはっきりと残った古墳時代終末期の須恵器や、くるりと巻いた尻尾がかわいい犬のはにわ、弥生時代前期のクマ形土器など、動物たちと関連する考古資料を展示。動物を表現する際に特徴とするポイントが現代と共通するところに、古代人と現代人のDNAのつながりを感じてしまいます。

古代の肉球もかわいい!
昔も今も人間のよきパートナー
弥生時代前期のクマ型土器

 なかでも不思議なのは、福島県郡山市で出土した縄文時代の土製品。手のりサイズというこちら、丸いお顔に耳のようなとんがりがつき、どう見ても猫にしか見えません。しかし、イエネコは縄文時代には見つかっていないそうで、この土製品が何なのかはわかっていないとのこと。古代の人は一体何を見てこれを作ったんでしょうか。猫の祖先? それとも全く別のもの? 当時にタイムスリップして聞いてみたい……!

猫にしか見えないミステリー

 福島県立博物館の企画展「あにまるず ANIMAL × Zoo ―どうぶつの考古学―」は、11月17日まで開催中。古代人が動物とどう関わっていたのか、その関係を垣間見ることができる考古資料が全国から集められており、子どもから大人まで楽しめる展示となっています。

 

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画像提供:@fukushimamuseumさん

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