森永卓郎が選ぶ~年末総決算“アウト”アワード2019 部門別“アウトの人”は?
2019年、悪い意味で注目を集めた人、アウトだった人もいる。
「垣花正 あなたとハッピー!」(12月11日放送)に経済アナリストの森永卓郎が出演。2019年活躍した人、活躍が裏目に出た人、話題になった人、悪い意味で注目を集めた人、アウトだった人もたくさんいる。ここでは森永卓郎が今年、最もアウトだった人をジャンル別に選出する。
政治部門での“アウト”は菅義偉官房長官
政治部門のアウト大賞は、菅義偉官房長官です。菅さんは天国から地獄に落ちました。天国は「令和」という額縁を出したときで、令和おじさんとして大人気でした。小泉進次郎さんが結婚を真っ先に報告したのは、菅官房長官でした。当時、進次郎さんは自民党の役職に就いていたので、上司は二階さんでしたが、二階さんではなく菅さんのところに行きました。「次期総理は菅義偉で決まった」と取ったのでしょう。
人気の「令和おじさん」から地獄へ
その後、不幸が続きます。菅原経産大臣や河井法務大臣が、次々に辞任しました。頼みの綱である環境大臣の小泉さんも、環境問題の「セクシー発言」で失速しました。菅さんご本人というより、周りが足を引っ張っている状況です。
「桜を見る会」では安倍総理に代わって矢面に
そして、最後が安倍総理です。「桜を見る会」の現場で菅さんは大人気だったのですが、国会で散々追及を受けて、菅さんが「私が最終責任者です」と言ったので、本当は安倍総理なのに答弁ができません。「桜を見る会」の追及は、安倍総理への追及のように見えますが、矢面に立って苦し紛れに答弁を続けているのは菅官房長官です。菅官房長官は、いままでは役人の助言を一切聞かずに答弁をして来たのに、答弁に窮して囁き女将のような役を受けざるを得なくなりました。ストーンと落ちてしまいましたね。
社会部門での“アウト”はZOZOTOWN元社長・前澤友作氏
前澤友作さんの選考理由は、品がないからです。金持ちをひけらかして、100万円を1億円分プレゼントするとか。先日は預金通帳を公開して、1000億円を超えるとコンマがなくなるなどと言っています。そんな情報に何の意味があるのでしょうか? 剛力彩芽さんをあれだけ振り回しておいて、1000億円も持っているのであれば、手切れ金を100億円くらい払えばいいではないですか。剛力彩芽さんは前澤社長と付き合ったせいで、レギュラー番組、CMを失い損害が出ています。彼女は損害賠償の「そ」の字も出さずに、「私の気持ちは少しは残っている」と番組で言ったそうです。そこまで心を弄んでおいて、ふざけるんじゃないよと。この怒りの98%は嫉妬ですが(笑)。
芸能界部門の“アウト”は沢尻エリカさん
史上最大のバカだと思います。事件によって、NHKの大河ドラマが撮り直しになりました。損害賠償請求がNHKだけでなく、CMなどからも出ています。損害賠償請求をすべて合わせると、史上最高額の20億円と言われています。そうなると、事務所の取り分以外の半分は沢尻さんの支払いとなりますから、10億円を払わないといけません。一生を棒に振っただけでなく、自分の周りの友達、あるいは取引先を道連れにしました。10億円払わなければいけないとわかっていたら、MDMAを吸うのとどちらがいいかという話です。弁護士の戦略は検査が陰性だったので、使用を否定するということだと思います。そうすると、彼女は依存症で「病気の部分もあったから」と同情している人たちすら、敵に回すことになります。今後、沢尻さんは悪女役で仕事をするしかないでしょう。「悪女エリカ」に改名した方がいいですね。
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