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大みそかの東京 26年ぶりの暖かさから体感0度へ

2019年の関東地方はめったにない大みそかとなりそうです。東京都心では26年ぶりに気温が15度を超える予想。午後は寒気が流れ込んで、体感温度は一気に0度くらいになりそうです。

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強い寒気南下

 31日大みそかの日本付近は西高東低の冬型の気圧配置になり、次第に強まる見込みです。上空1500メートル付近のマイナス6度以下「平地で雪」の目安となる寒気がだんだんと関東北部まで南下してくるでしょう。

 31日午前9時には関東地方を寒冷前線が通過している予想で、早い時間帯から北寄りの風が吹きそうです。ただ、南から運ばれてきた比較的暖かい空気がまだ残っているため、午前中の気温は平年よりも高いでしょう。一方、午後になるとじわじわと寒気が南下してくるため、気温は一気に下がりそうです。北寄りの風が冷たくなり、等圧線の間隔が狭いことから風が強まる予想です。

午後は一気に寒く

 2019年の大みそか、関東地方は朝まで多少雲の残る所がありそうですが、日中は平野部でスッキリと晴れる見込みです。ただ、穏やかに晴れても一時的で、北寄りの風が強まりそうです。群馬県など北部の山沿いや長野県北部では強い北風に乗って、日本海側から次第に雪雲が流れ込んでくるでしょう。峠でも雪が積もる可能性があります。休みを利用して、スキー場など車で雪山へ向かう際は、冬タイヤやチェーンを利用する対策が必要になりそうです。

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 最高気温は各地で平年よりも高く、関東地方では15度を超える所が多い予想です。横浜や千葉では20度近くまで上がるでしょう。ただ、暖かいと感じるのも昼間の数時間程度となるかもしれません。午後は気温がグッと下がって、朝よりも夜のほうが寒く感じられるでしょう。冷たい風も吹きつけますので、寒さに一層拍車がかかりそうです。

防寒対策を!

 東京都心も青空が広がりそうです。朝の気温は大体5度。この時期は2度くらいまで下がりますので、強い冷え込みはなさそうです。最高気温は18度の予想。この時期の平年は10度くらいになりますので、8度前後高くなりそうです。もし、東京都心で大みそかに15度を超えると、1993年に16度4分を観測して以来、26年ぶりとなります。ただ、暖かいのもつかの間。夕方以降は北寄りの風が強まり、空気がガラッと入れかわりそうです。一般的に風速が1メートル増すごとに、体感温度が約1度下がるといわれています。夜の気温は5度前後、北風4メートル前後になりますので、体感温度は0度くらいでしょう。年越しなどで、屋外で過ごす際は厚手の服はもちろん、マフラーやカイロなどしっかりとした防寒対策が必要です。カゼをひかないで、よいお年をお迎えください。

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