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写真の合成・加工は「悪」なのか? アサヒカメラ3月号、特集「写真の正義の話をしよう」で問題提起

写真が手軽に編集できる今だからこそ。

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 写真専門誌「アサヒカメラ」が、3月号(2月20日発売/税別1000円)に特集「写真の正義の話しよう」を掲載。画像処理を施された作品が写真界全体に急増する現代は、合成や加工についてどう判断するか考えなくてはならない時代だとして、問題に向き合います。

アサヒカメラ3月号
写真家の高砂淳二氏は特集内で、「そもそもフィルム時代から、見た目通りに写すのが写真じゃない」と語ります。撮影技法で被写体の見せ方を変えるのと、デジタル加工とで何が違うのかなど、いろいろ考えさせられる

 同誌によると、2013年、世界報道財団が主催するコンテストでは、最終選考手前まで残った作品の約20%が、過度の加工がもとで失格に。国内においても、コンテストに加工された作品が入賞すると不満の声が上がったり、合成作品を認める写真家がクレームを受けたりといったケースが増えているといいます。

 しかし、そもそも写真の歴史と合成や加工の歴史はイコールと言えるほどで、切っても切れない関係とも説明。写真編集は写真にとって、決して許されないものではないはずだと、同誌は提言します。

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 では、そのどこまでが許容範囲となるか? 特集では8人の写真家を取材し、それぞれの考え方をとり上げています。「自然風景を写すには、ないものを足さない、あるものは消さない」「人の目をあざむくのはやめて正々堂々『合成』と明記」「ストレートな写真で合成写真を圧倒すればいいんですよ」など、目次だけでも写真家ごとの哲学が見えて興味深いところ。

3月号目次

 あわせて、合成と加工に関する歴史や、商業ポートレートに特有のレタッチテクニックなども掲載。また、パナソニックLUMIXを特集した特別付録をはじめ、各カメラメーカーの新製品も多数掲載されます。

ドローンを駆使した夜桜撮影の取材記も

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