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古代日本のチーズ“蘇(そ)”が千年に一度の大ブーム 3時間かけて作ってみたらマジで苦行だった(1/3 ページ)

焼いて、リッツにのせるのがオススメです。

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 新型コロナウイルスの影響で学校給食に使われる牛乳の需要が減り、農林水産省が牛乳の消費を呼びかけていますが、これによって”蘇(そ)”が千年ぶりに流行しています。SNS上にたくさんの「作ってみた」報告が投稿される今、このブームにのって作ってみようじゃないか。結果を先にいうと、それは、それは、苦行でした。

“蘇(そ)”を作ってみた。大変だったよ!

 蘇の作り方が日本に伝わったのは西暦562年といわれています。Wikipediaによれば「製造方法は『延喜式』や『政事要略』に記され、『蘇を作る方法は、乳を一斗煎じて、一升の蘇が得られる』程度の記載」なんだそうです。詳細な作り方もどんな物であったかもよくわかっていない料理なのに、なぜかネット上にはたくさんの情報があがっています。

 ネットから得られた情報は、以下の通り。

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  • 牛乳を煮詰めればできる
  • 砂糖を使わないのに、甘くてめちゃウマ
  • 1時間ほどかき混ぜ続ける必要あり
  • 火加減は最大限の弱火
  • 乳脂肪分が高い牛乳がいい
  • フライパンだと早くできる

 これらの情報を元に作りましょう。今回は乳脂肪分が違う牛乳を使ったり、鍋を変えてみたりするなど、条件を変えて2種類の蘇を作ります。最後にはジャムやハチミツでアレンジして味比べもしちゃいます。さあ、どんな蘇ができるかな!

牛乳を煮詰めるだけの作業が、こんなにツライなんて……

 「メイトー 濃厚4.4」「雪印メグミルク牛乳」と乳脂肪分が違うものを使います。濃厚4.4は乳飲料で乳脂肪分4.4%、雪印メグミルクは牛乳で3.5%以上です。この時点で味見をすると、濃厚4.4のほうが生クリームに近い味でした。

メイトー4.4と雪印メグミルクで作ります
乳脂肪分が4.4%と3.5%以上です

 濃厚4.4をフライパンに、雪印メグミルクを片手鍋にあけます。ドドーンと、1リットル全部を使いました。

フライパンと片手鍋に1リットルいれました

 火加減は「可能な限りいちばんの弱火」とネットに書いてありました。筆者の自宅コンロは、「弱火」の下に「とろ火」があるのでこれを使います。この選択が後々筆者を苦しめることになります。

とろ火で煮詰めましょう

【10分後】牛乳が膜を張るようになる

 最初のうちは混ぜていなくても大丈夫ですが、10分もすると鍋底に膜が張り付き、焦げ付きそうな雰囲気が出てきます。フライパンは木べらで、片手鍋は自動かき混ぜマシン「ロボステア」でかき混ぜることにしました。

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たまにかき混ぜないと、鍋底にくっつきそう

【20分後】変化なし

ただひたすらに、かきまぜる
ログアウト事故もたまに発生する

【30分後】変化なし

 味見をしてみました。ホットミルクの味です。

まったくもって変化なし

【1時間後】眠くなる

 写真で見るとだいぶ減っているように見えるかもしれませんが、やっている当人にはそんな変化などみじんも感じられません。ただただ、ホットミルクをかき混ぜているだけの苦行が続きます。

1時間たっても何も起きない

 ネット上の情報では1時間で完成するはずでした。終わりが見えない作業に嫌気が差してきます。もう、眠い。

疲れたぷー

【1時間20分後】ビールを飲まないとやってられない気分になる

 ふと、タモリさんはカレーを作るときタマネギを炒めながら酒を飲むという逸話を思い出しました。そうだ、今の自分に足りないのはアルコールである。飲んでみると、ほろほろいい気分になりました。

ビール飲むぞー
まだまだ、先が長そう
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