「飛べるんで」と先に鬼ヶ島に向かうキジ、船を漕げない犬　マンガ“桃太郎で多分あったシーン”が味わい深く行間を埋めてくる（1/2 ページ）

　イラストを使った芸を得意とする芸人の山形尚平さん（＠yamagatasyohei）が公開した“桃太郎で多分あったシーン”が、非常に味わい深い仕上がりになっていると人気を集めています。これは確かに描かれていないだけで実際にはこんなシーンが……って途中からなんかおかしくないですかね!?

　Twitterで4枚ずつ9ツイートに渡って公開されており、最初の4枚は一行が鬼ヶ島へ船で行くシーン。桃太郎と猿が船を海に浮かべようと引きずっているのを横目に「とべるんで、先行きますわ」と飛び立って行きます。キ、キジー！　確かにその方があらゆる意味で効率的だけどー！

　先に行ってしまったキジを追いかけるべく、船を漕ぐ桃太郎と猿。……を、後ろから申し訳無さそうに見守る犬。「漕げなくて、すみません」。哀愁が……。そして島にたどり着くとゼェゼェと息を上げる桃太郎と猿に向かってキジが一言「遅かったっすね」。羽何枚かむしってやりたい。

　そして鬼たちをどうにか懲らしめた一行。かなり接戦だったようで勝利しながらもボコボコになっていますが、唯一無傷のキジが3人を見ながら「ヒット＆アウェイしてたんで僕は無傷ですわ」。飛行能力は強い。大量のキジで襲撃した方が良かったんじゃないですかね……。

　それ以外にも「桃の中では内壁を食べて飢えをしのいでいた桃太郎」「桃を切るときに間一髪で避けていた桃太郎」など、確かに話に出てこないだけであったかもしれないシーンが描かれています。

　しかし、途中から「ワイドショーのインタビュー風にプライバシーが保護された状態できびだんごのヤバい効能について語る一行」や「微妙な色の違いで赤や青ではなくセルリアンブルー鬼やオペラレッド鬼などやたら細かく名前が分かれている鬼たち」といったシーンも。あったかなー……？　それは本当にあったシーンなのかなー……？

　この“桃太郎で多分あったシーン”は、全部で33枚公開中。全体的にシュールな仕上がりです。

　リプライ欄では「このノリ好きです」「むしろNGシーン集」「元気もらいました！」「映画作れる」「キジの一歩引いた感じのキャラ最高に好きです」といった感想が寄せられていました。

画像提供：山形尚平さん（＠yamagatasyohei）