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妻の入院中にマッチングアプリ、会いに行ったら14万円ぼったくられた相談者の望みは…… 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)

「せめて7万円は返してほしい」う~ん。

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 「私、騙されちゃったんでしょうか?」特集ということで、不倫相手や振られた相手、元妻などに騙された悲痛な相談が連発した「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月~金曜11時~)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは4月24日(金)放送の加藤諦三パーソナリティー回。

 ド直球に、美人局(つつもたせ)に騙されてしまった男性からの「金を取り戻したい」という相談。

14万円のうち、せめて7万円は返して欲しい

 相談者は57歳男性。妻51歳。28歳、27歳、25歳、16歳と4人の子どもがいる。

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 スマホのマッチングアプリで出会った女性と食事に行くことになった相談者だったが、当日になって女性から突然、相談者が予約していた店ではない、他の店に行きたいと言われたという。

 「そしたらまあ、結構、高級な店だったんですけど……」

 いきなりイヤな予感しかしない展開。案の定、その女性は相談者にメニューも見せずにドンドン注文をし、トリュフやフォアグラといった高級な料理が次々に出てきて、お会計はなんと14万円!

 「勝手に一番高いコースと高いワインをボトルで2本も頼んでガンガン飲んで、最後の請求もすごい金額で……。こういうマッチングアプリで引っかかった男性をこのパターンで呼び込んで、店とグルでもうけてるのかなという風にも思えるんですね」

 うん、どう考えても美人局だよね。

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 「お金を……私が食べた分はしょうがないとして、まあ割り勘でね、7万円は返して欲しいんです。その場合、どういう手があるのかなという質問なんです」

 その場では酔っぱらった勢いもあり、カードで14万円払ってしまったようだが、冷静になってみたらどうしてもその金額が納得できないという。……まあ気持ちは分かるけど、「そんな金、返ってくるかよ!」と放り出したくなる相談だ。

 その上、女性は「次も会いたい」とLINEを送ってきているという。

 「次回もですね、『昔は有名だった芸能人の人と一緒に商売やってるから、あなたもぜひ、もうかる仕事だから投資してみませんか』っていう話で」

 「カモのおじさんだと思って、ニセの投資の話を持ってきたね」

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 「私もそう思うんですけど……」

そういうセコイこと言うの、やめよ

 この日の回答者は弁護士の中川潤。

 「結構かわいい子だったの?」

 「なんて言いますか、こう、きらびやかな服を着て、派手めな方でしたね」

 「その語らいの時間っていうのは、それなりに楽しかった?」

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 「ああ、そうですね」

 あまりにマヌケな今回の相談に、中川も弁護士としての法律的なアドバイスをする気はなさそうだ。

 「うーん、でもねえアナタね、140万じゃないんだよ。ねえ、2時間くらいさあ、結構楽しい思いしたんじゃん。もうちょっといいことをやらせてもらったりしたらさあ、アナタ次も行ってるよ」

 確かに「瓶ビール1本でウン万円」みたいな話と比べたら、本物かどうかはともかくトリュフやフォアグラを出され、高級ワインをボトル2本も飲んで14万というのは、美人局にしては良心的とも言える……のか?

 おそらくこの14万円というのは、「騙しやすい相手なのか?」「金は持っているのか?」というのを判断するための前振りで、本命の投資話でガッツリ金を吸い取る作戦なのだろう。その前に気付けたんだからよかったじゃないか。

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 「ホントはもうちょっとやりたかったけどね、14万も出すんだったらね。その先に進めなかったのは残念だと。そういう思いをお持ちになるんであれば私も男としてよく分かるんだけども。そうじゃなくて『7万は割り勘で返してもらいたい』なんて、そういうセコイこと言うの、やめよ」「出会い系アプリとかそういうの。奥さんにこんなことバレたらエライことになんだから」

 「ええ、それは大丈夫です。はい」

 「大丈夫なんだ(笑)。大丈夫か分からないよ、LINEだってアナタ、見られてっかもしれないよ?」

 14万円取られたことよりも、マッチングアプリで騙されたと大騒ぎして妻バレする方が問題だろうに……。「大丈夫です」と言い切る相談者の余裕が不思議だったが、その理由は後で明らかになる。

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