連載

留学も音楽もバイトも続かない……。三石由起子の熱いアドバイスも響かない無気力相談者 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(2/2 ページ)

「世界が好きじゃない」……!

advertisement
前のページへ |       

 「オペラもね、本物のMET(メトロポリタン歌劇場)なんかを観に行くとさ、6万も7万もするけど、ライブビューイングっていうのがあってさ、3000円くらいでMETのオペラを見られるのよね。映画ですよ、映画」

 「へぇ……」

 「そういう知識、ないじゃん、アナタ」

advertisement

 三石先生から「映画」と説明されなくても、今時の若者はライブビューイングくらい知ってそうなもんだが……。

 「(ビデオを)借りてきて見たり、そういうところ見に行くの。そうするとね、やっぱり真剣に観るから。なんで真剣に見るかっていうと、アンタ音楽好きだから。で、歌だったら聞こえてくるから。やっぱり自分の好きなとこから食いつくのがいいと思うの」

 「あー、はい……」

 相談者は「何もやりたくない」なんて言っているが、物事への食いつき方と、遊び方が足りないから、人生がつまらなく感じているだけだと指摘した。

 「すごく狭い心で生きちゃったのかなぁと思うんだけどね。心を閉じていると何も見えないんですよ。『あと6カ月くらいで貯金が』って言ってたじゃない? 6カ月食い潰すくらい遊んでごらんよ」

advertisement

 しこたま遊べば、遊び方の技術も、友達も、知識も増えてくる。そうすれば人生もずっと魅力的になると語った。

 「親も今さらね、有名になるだろうとかね、スターになるだろうとかね、そんなこと期待してないと思いますよ。親が期待しているのはね、この暗い顔した女がね、どんだけ嬉しく、楽しく一日一日を過ごしていってくれるのか」

 相談者に対して“この暗い顔した女”とはスゴイこと言うなぁ……。

 「一生懸命遊んでごらん。好きなことしなさい、まず。嫌いなことはしなくていい。6カ月あるんだよ、まだ。(貯金が)なくなったらさ、『ごめんなさい』って家帰ろうよ。で、帰る時にニコニコ帰えりゃいいんだよ。『面白かった!』と」

 「フフ……」

advertisement

 相談者は依然気のない返事ばかり。キツイ言葉も交えつつの三石先生のアドバイスは、それなりにいいことを言ってくれていると思うのだが……。

 しかしリスナーの大半は聴きながら、こんなことを思っていたんじゃないだろうか。「三石先生、なぜか相談者がオペラをやってる前提でしゃべりまくってるけど、芸能事務所でレッスン受けてるって、明らかにオペラじゃないんじゃ……!?」

 そばで聞いている柴田理恵もそう思っていたようで、たまらず口をはさんできた。

 「なんの音楽が好きだったんですか?」

 「ロックとか……」(三石は「ロックかぁ~!」とため息)

advertisement

 「じゃあロックのビデオ見た方がいいよ。誰か好きなアーティストとかいるわけでしょ? その人のことを徹底的に好きになると。やりたいことはドンドン夢中になって来るから」

 「はい!」

 最後の最後で無気力相談者の声が明るくなった。「イタリア歌曲が!」「オペラが!」とテンション高くまくし立ててしまったせいで、相談者の聞く耳を閉ざしてしまっていたのでは……。最初の段階でもうちょっと丁寧に話を聞いてあげて、「ロックが好き」という前提で同じような話をしていたとしたら反応もだいぶ違ったんじゃないだろうか。

 それにしても、大学受験に失敗して留学させてやり、途中で帰ってきたと思ったら「ロックやりたい」なんて言い出した娘に生活費援助をしてあげるなんて、母親も大変だ。母親からしたら「遊べ!」よりも、「とりあえず働け!」というアドバイスをしてもらいたかったかも……。

これまでの「テレフォン人生相談」


不倫相手を“格下げ”して友達に!? ダメ男の押しに弱そうな相談者に弁護士が告げる「お友達にはなれません!」

インスタの写真を拡大したら「再婚」の文字。姪の結婚を心配するふりをして面白がる相談者に柴田理恵も怒る

妻の入院中にマッチングアプリ、会いに行ったら14万円ぼったくられた相談者の望みは……

夫が育児参加しないイライラを娘にぶつけてしまった結果、娘から7年間無視され続けている母親

「お袋の貯金は兄妹で分ければいいよな?」借金1億円を母親に肩代わりさせた兄の発言に相談者激怒
前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. スーパーで買ったリンゴの種に“粉”を振りかけ育てると…… まさかの結果に「どうして!?」「すごーい!」「やってみます」
  2. 「ロッチ」中岡、顔にたっぷり肉を蓄えた激変ショットに驚きの声 「これ…ヤバいって」「すごい変身っぷり」
  3. 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
  4. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  5. 娘が抱える小型犬の目を疑うデカさに「サモエドかと思った…」「固定資産税かかりそう」 意外な正体がSNSで話題
  6. 1歳弟の歩行練習に付き合う柴犬、アンパンマンカーに乗って…… 「待ってましたー!!」「もうプロ級ですね」“師匠”なたたずまいに爆笑の620万再生
  7. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」
  8. 注意書きや警告に添えると……? 天才的発想の“一発逆転キーホルダー”が10万いいねの大反響 「やめーやww」「好きすぎる」
  9. 「聖戦士ダンバイン」を最新技術で再現 公式の実験動画に「すごい時代」「リメイク期待」と話題
  10. 「悲しくなった」「リスペクトがない」「嫌悪感」――楽器や画材を潰すiPadの紹介映像が物議