孫の写真を許可なくSNSに投稿したおばあちゃんに削除指示 裁判所「写真1枚につき1日6000円の罰金」
数カ月にわたり写真を消すようお願いされていたようです。
オランダのヘルダーラント裁判所は、孫の写真を親の許可なくソーシャルメディアに投稿していた女性に対し、児童のプライバシー違反に当たるとして削除を命じました。
裁判所の発表によると、判決を下された女性は、実の娘から訴えられました。娘さんの3人の子どもはいずれも未成年。子どもたちのうちの1人は一時期、女性とその夫と共に暮らしていたとされています。つまり子どもから見ると、おばあちゃんとおじいちゃんと一緒に暮らしていました。
おばあちゃんは、一緒に暮らしていた孫や他の孫たちの写真をFacebookに投稿しましたが、この行動に娘がストップ。手紙で「ソーシャルメディアに投稿した子どもたちの写真を消すこと」「対応しない場合は弁護士とともに次の手段へ進むこと」を伝えました。手紙を送り1カ月経過してもなお写真が消される様子はなく、おばあちゃんは掲載写真を消すことを拒否。手紙からおよそ2か月後に裁判へと至りました。
裁判所が下した判決は、「10日以内に、ソーシャルメディアに投稿した子どもたちの写真を消すこと」「従わない場合は1日に50ユーロ(約6000円)を罰金と課す」というもの。罰金は最大で1000ユーロ(約12万円)とされています。
欧州連合(EU)では、個人のためにデータ保護を目的とした法規則として「一般データ保護規則」があり、そのなかで児童の個人情報も保護対象となっています。裁判所はデータの個人的な保有は問題がないとしたものの、Facebookでの掲載はその範囲内ではないと指摘。判決の理由として、Googleなどの検索エンジンで見つかり、第三者の手に渡る可能性があるといったことを述べています。
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