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そもそも「都市型のコンパクトオリンピック」が売りだったはず~東京五輪の大会運営簡素化へ

なぜかどんどんと予算が膨れて、肥大化していた。

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月11日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。IOCの理事会で東京オリンピックの大会運営を簡素化する方針で一致したというニュースについて解説した。


東京オリンピック・パラリンピック開幕までのカウントダウンが表示されたデジタルサイネージ=2020年4月1日午前、東京都港区 写真提供:産経新聞社

東京オリンピックの大会運営簡素化へ

国際オリンピック委員会(IOC)は10日、オンライン形式の理事会を開き、2021年夏に延期となった東京オリンピックをめぐり、コスト削減と新型コロナウイルスの感染予防の観点から、大会運営の簡素化を進める方針で一致した。

飯田)3つの基本原則が発表されました。「安心・安全な環境の提供、費用の最小化」。環境の安全と簡素化ということだそうです。

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鈴木)日本が新型コロナウイルスの感染の山を越えたとしても、世界から選手が来るので、世界中がどういう状況であるかということに左右されます。自国の感染が続いていれば参加はできません。またオリンピックは予選大会を行って代表選手が選ばれるのですが、その予選大会すら開かれていない状況です。最悪の場合、本当に実施できるのかということも含め、IOCも言っていますが、議論の山場は今年(2020年)の秋になるであろうということです。その結果によって、オリンピックにまつわる政治的な意味合いや責任など、さまざまなことが出て来ます。解散、ポスト安倍さん、小池さんの責任という、すべての政局にも影響する非常に大きなポイントになります。


記者会見する国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長=2020年2月4日、スイス・ローザンヌ 写真提供:時事通信社

お金をかけない「都市型のコンパクトオリンピック」が売りであった東京五輪

鈴木)簡素化ということですが、そもそも今回の東京オリンピックは、「都市型のコンパクトオリンピック」ということが1つの売りでした。オリンピックが毎回大きくなり、膨大な費用を必要とするため、開催に手を挙げる国が少なくなって来ています。結局、費用の出せる大きな国でなければ手を挙げられない。ですので、そうではなく、都市型で、しかも安くできるオリンピックにしたい。それならば東京がいいではないかと選考されたのが1つの理由だったのです。ところが、コロナウイルスの報道以前のことを思い出して欲しいのですが、どんどんと予算が膨れて、肥大化していた。そういう意味では、簡素化ということは、原点に帰るということなので、私はよい面もあるのではないかと思っています。


お台場海浜公園にお目見えした五輪マークのモニュメント=2020年1月17日午前、東京都港区 写真提供:産経新聞社

東京五輪の指針となる開幕以降のプロ野球の運営の仕方

鈴木)オリンピックはもちろん選手が主役ですが、関わるのは選手だけではありません。プロスポーツとは異なりますが、世界中の人たちが観客として参加するのがオリンピックの醍醐味です。コロナの影響を考えると、選手も含め、ここをどうするのかということは非常に難しい判断でしょう。プロ野球が開幕します。プロ野球は、単純に野球ファンが待っていたということだけではなく、1つのスポーツ大会全体の指針になると思うのです。観客をどのくらい入れて、どういう形にするのか。選手の移動をどうするのか。プロ野球は大きなスポーツイベントでもありますので、どのような形で実施するのかということは、オリンピックの参考にもなります。

飯田)そうですね。

鈴木)プロ野球、Jリーグがどんな形で行うのかということは、オリンピックの簡素化にも参考になると思います。

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飯田)とりあえず、プロ野球もJリーグも無観客で始めますが、徐々に観客を入れて行きます。そのときに感染状況との兼ね合いをどうするのか見ることができます。データを取ることができる。

鈴木)プロ野球の開幕はスポーツ大会、コンサートなども含めて、すべてのイベントの指針になります。ですので、プロ野球が開幕以降、どのように進めて行くのか注目です。

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