保護された野良猫をまっていたのは―― 「野良のボス猫が保護されようとする話」がやさしい世界(1/2 ページ)
人間の家も悪くない。
Twitterに投稿された「野良のボス猫が保護されようとする話」という創作漫画が、猫好きさんたちの心を捉えています。作者は園田ゆり(@sonoda_yuri)さん。『きつねくんと先生』などを手掛けた漫画家さんです(関連記事)。
野良のボス猫が保護されようとする話
野良として暮らすボス猫・ハチ。路地裏に置かれたワナの中に自ら入ろうとしたところを、トラ猫に呼び止められます。
人間の所に行ったら去勢されてしまうことを知っている猫たち。ハチはたくさんの子どもを作ったので思い残すことはないと語ります。トラ猫に次のボスを託すハチ。実はよそ者とのケンカで深い傷を負っており、このままでは冬を越せないことを悟っているのです。
野良の誇りがあったわけではなく、ただ必死に生きてきたというハチ。イチかバチかの選択でワナに入ると語ります。トラ猫に別れを告げたハチがとうとうワナの中に踏み込むと……。ワナに入ったハチの後ろにはトラ猫の姿が。ハチは驚いてトラ猫を怒鳴りますが、「俺も最近 野良の生活に疲れてきたんだ」というトラ猫。ハチのイチかバチかに付き合うことにしたと語ります。2匹の運命はどうなるのでしょうか。
ワナを置いたのは優しそうなおばあさんでした。傷ついたボス猫を保護するのが目的でしたが、仲良しの猫が付いてきたと思い、まとめて世話をすることにしたようです。人間の家で暮らし始めた2匹はふかふかな布団の上に。寄り添って眠る姿からおだやかな日々が伝わってきます。イチかバチかで選んだ道はやさしい世界につながっていたみたいです。
リプライ欄には「優しそうな人に引き取られて良かった」「一緒にお昼寝しているシーンで胸が熱くなりました」といったコメントの他、アニメ化を希望して「○○さんの声を付けて欲しい」といったリクエストもありました。「うちの子がモデルかと思いました」「うちの子も保護猫です」という人からは、猫ちゃんたちの写真が寄せられています。
園田ゆりさんの作品『きつねくんと先生』はコミックス2巻まで発売中。ボス猫さんたちのその後や、野良猫時代の武勇伝も読んでみたいです。
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