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フジテレビ、木村花さん逝去受け「テラハ」検証報告を公表 やらせなど一部報道を否定

SNSの対応や心のケアなどについて制作側の対応を説明しています。

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 恋愛リアリティーショー「テラスハウス TOKYO2019-2020」に出演していた女子プロレスラーの木村花さんが逝去したことを受け、フジテレビは7月31日、同番組の検証報告を公式サイトで公表しました。


番組は打ち切りとなっています(画像は「テラスハウス TOKYO2019-2020」公式サイトから)

 検証報告は、同番組の出演者である木村さんが5月23日に逝去したことを受け、番組の制作過程、及び制作業務に関連する対応について検証したもの。検証では、木村さんが他の出演者に対して抗議し、ネットで物議を醸した38話の制作、配信、放送にかかわるいきさつを中心に関係者の聞き取りや関連する記録、資料の確認を行ったとのことです。

 報告書では、「出演者の意思に反して指示、強要するようなことは確認されませんでした」と“やらせ”を否定。その上で、38話収録時に木村さんが他の出演者をビンタをするように指示したことや「カメラの前でキレろ」と発言したとする一部報道についてのスタッフの対応として、木村さんがプロレスのコスチュームを誤って洗濯されたことに対する怒りに同情することはあったものの、「ビンタをするよう指示、強要した、或いは指示、強要するのを聞いたという証言はありませんでした」と否定しました。38話編集後の映像についても、一連の経緯がほぼ使用されており、実際に起きたことと異なる印象を与えようとする操作は確認できなかったとのことです。

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やらせについて否定(画像は検証報告から)

 しかし、「後にSNSで批判が寄せられたという結果を考えれば、スタッフは同調するだけでなく、もっと冷静さを求めるような姿勢を示し、言葉をかけるべきだった」と反省を述べており、「出演者の様々な気持ちを受け止めつつも、強く衝突することが予測されるような場面では、より適切な提案、アドバイスが必要だったのではないかと考えております」と伝えています。

 また、木村さんに対し、プロレスのヒール役(悪役)を演じるよう指示し、SNSを炎上させる意図があったとする一部報道についても「木村花さんに多くの批判が寄せられることを予見できておらず、そのような意図はなかった」と否定。SNSの対応については、出演者全員にSNS使用上の心構えを説明し、アドバイスをしていたとしましたが、「沈静化するのを待つという対応」がほとんどだったようで、批判的なコメントをより的確に捉え、「その悪質性、攻撃性の程度や、違法性について確認し、出演者にどれほどの心的苦痛を与えているかについて、制作者としてもしっかりと把握するべきであった」としています。

 今後については、出演者のSNSの状況をシステマティックに把握し、計数的な集計や分析をより的確に捉える体制を整備し、「誹謗中傷は絶対に許さないという強い姿勢」を整えるとのこと。また、「幾重にも重なるケアの実現」として、制作会社や所属事務所とも連携し、必要に応じて精神科専門医、心理カウンセラーなど専門家の協力を得て手厚いケアを提供していくとしています。

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