「まるでブラックホールだ」「ぞわっとする」 都心に集まる人の流れを可視化したマップがすごい(2/3 ページ)
ぞわぁぁぁ! 朝一気に集まってくる様子、そして帰宅で離れていく様子は何だか“まっくろくろすけ”のようでもあります。
「新宿駅付近」、「帰宅ラッシュ時」のマップも
さらに、到達地点を新宿駅の半径500メートル圏内にした場合の人流も可視化しています。8時15分頃のマップで小田急線に着目してみると、最後尾は神奈川県との都県境を越え、新百合ヶ丘駅付近まで伸びていることが分かります。
帰宅ラッシュ時は「“まっくろくろすけ」のよう……!
にゃんこそばさんはこの後、帰宅ラッシュの人流についてもマップを作成しています。今回は居住地ごとに4色に色分けし、都心から各方面に人が散らばっていく様子が確認できます。
これらのマップは、公共交通オープンデータ協議会が主催するコンテスト「東京公共交通オープンデータチャレンジ」で提供されるオープン(公開)データが利用されています。同コンテストは、鉄道やバスといった公共交通事業者が保有するデータなどを使ったアプリケーションやアイデアを募集するもので、2020年8月現在では第4回が実施されています。
このオープンデータの中には携帯キャリアの関連会社が提供する人口統計データも含まれており、にゃんこそばさんのマップでは、ソフトバンク子会社のAgoopが提供する「流動人口データ」を使用しています。
流動人口データは、位置情報の取得にあらかじめ同意したユーザーから位置情報データを取得し、個人が特定できないかたちで人の流れを分析したもの。この流動人口データを利用すると、例えば「何時に〇〇に到着する人数を抽出する」など、具体的に時間の経過による人の移動や流れを把握できます。今後の交通、経済、防災、みんなの生活を豊かにすることに結び付くと期待されています。
普段、電車に乗っているだけでは「人の流れ」を意識することまでは少ないと思いますが、いざ人の流れを可視化してみると「これほどまでたくさんの人が都心に向かっているのか」と感慨深いですね。
(大泉勝彦)
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