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コロナ禍でピンチの職人がTwitterで発信→売れ行きが前年の1000倍に 貝の内側を加工した伝統工芸が魔法みたいな美しさ(1/3 ページ)

京都は嵯峨嵐山の工房、「嵯峨螺鈿野村」の野村拓也さんに話を聞きました。

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 京都の螺鈿(らでん)職人、野村拓也(@takuyanomurardn)さんの作品が、Twitterで注目を集めています。螺鈿とは貝殻の内側のキラキラと輝く部分を加工した装飾のこと。コロナ禍で客足が遠のき、危機感からTwitterを開始したところ大好評で、売上も例年以上に伸びたというのです。

こちらは野村さんが手掛けたシルバーリング
人気商品の1つ、ネックレスの「あかり」
蒔絵で蝶をあしらった香合(こうごう/お香の入れ物)

 野村さんは嵯峨嵐山にある工房「嵯峨螺鈿野村」の職人。1910年創業の家業で、父の代で三代目だそうです。営業努力を重ねて売上を伸ばし、オリンピックによるインバウンド需要も見込んでいましたが、コロナ禍で全てが御破算に。4月には売上がほぼない状態だったといいます。

 6月に県またぎの移動が解禁になっても売上が戻らず、野村さんはTwitterに活路を見いだして7月15日にアカウントを開設。美麗な作品や細やかな作業工程の発信が、じわじわと注目を集めていきました。

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 職人としての「ものづくり」や「商売」への考え方がうかがえるような、興味深い投稿も多く、その真摯(しんし)な人柄もあって作品は人気に。オンラインショップへの注文は増え、遠方から直接購入に訪れる人も現れたといいます。ねとらぼ編集部は野村さんを取材し、詳細を聞きました。

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