1人でとしまえんの回転木馬に乗っていた父 冬の「としまえん」の思い出を振り返る漫画にほっこり
冬のとしまえん、一度行ってみたかった。
8月31日に閉園となった東京都練馬区の遊園地「としまえん」の思い出を振り返る漫画が笑えてほっこりするとTwitterで話題になっています。
94年間という長い歴史を持った遊園地の閉園。ネットではさまざまな「としまえん」の楽しい思い出を語る声が上がりましたが、投稿者のらつた(@ratuta)さんが今回振り返るのは十数年前、当時貸し切り状態だった冬のとしまえんです。
すぐ近くに住んでいたこともあり、よく散歩がてら園内を散策していたというらつたさん。すると、寒い時期にもかかわらず「フリュームライド(※)」に乗る男性を発見。ふと、同アトラクションの落下する瞬間を撮影したフォトコーナーを見ると、写っていたのは、らつたさんのお父さん。しかも何度も乗っているようで、モニター全部がお父さんで埋まっていたのでした。もはやお父さん専用フォトコーナーになってる!
※丸太型の船で水路を流れて落下したりする、夏に人気の乗り物
また別の日の散策では、としまえんのシンボルで、世界最古級の回転木馬として有名なアトラクション「カルーセルエルドラド」の前にやってきます。「あれ? 誰もいないのに動いてる……」とらつたさんが不思議そうに見ていると、実際には1人、乗っている人がいることに気が付くのでした。そしてやはりそれは、らつたさんのお父さん! こちらに気付いたように手を振る姿がとっても楽しそうで、その姿を見ているだけでこちらも笑顔になれそうです。
漫画の最後には「父は本当にとしまえんが大好きでした」と語られ、それはもちろん散策に来ていたらつたさんも同じです。ツイートでは「としまえんの思い出はありすぎてかききれませんでした」とあるように、幼い頃から慣れ親しんだ同園での楽しい記憶はたくさんあるようで、今回描かれたようにあまり人けのない時期のエピソードがあることからもそれは伝わってきます。
コメントでは楽しそうなお父さんの姿に「笑った」「ほんわかしました!」と、ステキな思い出の共有に笑顔になった人の声が寄せられ、「フリュームライド好きだったなぁ」「私も幼い頃から遠足や子ども会などでよく行きました!」と同じく当時を振り返る声も。またそんな思い出の地がなくなってしまうことに「笑いながらも、ちょっと涙出る」「泣ける……」と切なくなる声も上がっています。
らつたさんは他にも「10年くらい前に描いたとしまえん漫画」を公開。かわいらしいきょうだいのキャラクターがとしまえんに電車で向かうまでの、ほのぼのとした展開に和むステキな作品となっています。
画像提供:らつた(@ratuta)さん
関連記事
としまえん、大勢の来場客に見守られ94年の歴史に幕 閉園惜しむ声「本当に終わりなんだ」「帰りたくない」とネット上にも
94年間おつかれさまでした……!朝日新聞に閉園間近の「としまえん」の新聞広告 モチーフになったのは『あしたのジョー』のラストシーン
燃え尽きたんだな……。としまえんの“名物メリーゴーラウンド”に「閉園後も残して」「潰されちゃうの?」と悲しみの声 今後どうするのか聞いてみた
西武鉄道に聞きました。ありがとうとしまえん……(涙) 「『ありがとう!としまえん』記念乗車券」西武線5駅で限定販売、8月28日から
豊島園・練馬・石神井公園・大泉学園・上石神井駅で、1500円/5000セット限定!としまえん跡地に「ハリー・ポッター」の施設 2023年前半の開園を予定
関係者間で契約が締結されました。西武池袋本店で「としまえん」の思い出を振り返るパネル展 貴重な昔の映像や「オートスクーター」の実車も
懐かしい記憶が甦りそうな写真の数々。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.