フィギュアの原型師が「目を造形するときに考えていること」が目からウロコ 「めちゃくちゃ分かりやすい」「これこそノウハウ」
紙模型を使った説明が分かりやすい。
フィギュアの原型師が普段「フィギュアの目を造形するとき」に考えていることを説明したツイートが興味深いと話題になっています。
投稿したのは、フィギュアメーカーの海洋堂から発売されている「ダンボー」フィギュアなどの原型を手掛ける造形師(原型師)の榎木ともひで(@eyewater_e)さん。アニメや漫画でしばしばみられる「斜め顔」――奥の目が細くなり、手前の目は正面から見たときとほとんど変わらない――の表現を、造形で再現しようとしたときの考察をまとめています。
単純に“アニメキャラ”の目を平面上に描いて、それを斜めから見ればいいだけのような気がしますが、実はそれでは例の「斜め顔」のようには見えないことが試してみて分かります。そこで、紙に描いた左右の目の中心から、二つ折りにして角度をつけてみると……かなり近い見え方に(!)。上から見ると、両目に思った以上の角度がついていることに気づきます。二次元のイラストを三次元的に解析するとこうなるのか……!
榎木さんは「これをふまえて両目に角度をつけたり、斜めから見るとまつ毛が見えにくくなるので、見える角度で立体にしてまつ毛を造形したりしています」と、原型制作時の写真とともに説明。シンプルでわかりやすい解説を見たあとだと「なるほど……!」と感じられて面白いです。
もちろん、上記以外にもさまざまな工夫が施されており、過去には「凹で造る目の表現技法」を簡単に解説。また「瞳の立体造形」により、作例であるフィギュアはどの角度からでも目が合うようになっています。
コメントでは紙模型を使った説明に「めちゃくちゃ分かりやすい」「これこそノウハウ」「種は単純だけど、自分では気づけなかったな」など、勉強になったという声が寄せられ話題に。またそれらの発想と工夫によって素晴らしい作品ができていることに感謝する声や、他にも「モデリングもこれに近いことをやる」といった声も上がっています。
画像提供:榎木ともひで(@eyewater_e)さん
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