「猫用の備蓄は何が必要?」「どうやって避難?」 猫を守る災害知識がタメになる(2/2 ページ)
万が一のときに困らないために。
ネコちゃんと一緒に避難したい! どうしたらいいの?
もし避難が必要になったとき、家族の一員であるネコちゃんも一緒に連れていきたいですよね。環境省では、災害発生時にペットを連れて安全な場所まで避難する「同行避難」を原則としています。これは飼い主さんとペットが離れ離れになることを防ぐためです。 しかし残念ながら、避難所でのペットの受け入れ態勢は自治体によってさまざま。事前に各自治体に問い合わせておくと安心ですよ。また、避難場所と避難ルートをあらかじめ確認しておくことも大事です。
【同伴避難について】同行避難と同じような言葉で「同伴避難」というのがあります。一般的に「飼い主とペットが同室で過ごせる」という意味で認識されていますが、まだ明確な基準がないのが現状です。避難所内でネコちゃんと一緒に生活できるかどうかは、各自治体の判断により異なります。
ネコちゃんとの避難生活、今から準備できることは?
避難所はたくさんの人との共同生活です。中には動物が苦手な人や動物アレルギーの人がいるかもしれません。周りに配慮しつつ、ネコちゃん自身のストレスも減らすために、今からできる準備があります。
体のケア
- ノミやダニの駆除
- ブラッシング(抜け毛を減らす)
ノミやダニ、ネコちゃんの抜け毛は、狭い避難所ではトラブルの元になります。定期的に体のケアを行って、清潔を保つようにしてください。抜け毛が飛び散らないように、ネコちゃん用の服を着せる方法もありますよ。また、ネコちゃんは基本的にシャンプーの必要はありませんが、極端に汚れている場合は洗ってあげてくださいね。
ハウストレーニング
避難所では、ネコちゃんをキャリーバッグやケージに入れておくことを求められる可能性があります。急に閉じ込められると、ネコちゃんがストレスを感じてしまうかもしれません。普段からキャリーバッグなどに入ることに慣らしておくと、いざというとき、そこがネコちゃんの安心できる場所になりますよ。
社会化トレーニング
お散歩などで外に出るワンちゃんと違い、ネコちゃんは家の中で、家族とだけ接している子が多いのではないでしょうか。しかし避難所には知らない人が大勢いますし、自宅のような静かな環境ではありません。普段からできるかぎり家族以外の人とも会わせるなど、ネコちゃんにいろいろな経験を積ませてあげるのも、避難生活の助けとなります。
いつか来るかもしれないその日のために
筆者は、東日本大震災で被災した経験があります。当時はペットを連れての避難がまだ一般的ではなく、多くの飼い主さんや動物たちが辛い思いをしました。徐々に改善されてはいますが、現在も避難所や物資は人間優先であり、動物たちはどうしても後回しになってしまいます。ネコちゃんもかけがえのない家族であり命です。
もしものとき、ネコちゃんを守れるだけの備えをするために、このコラムが役立つことを心から願います。
関連記事
- 【ベストショット】面白いポーズの猫ちゃんたち 2020年11月号
- 【ベストショット】面白いポーズの猫ちゃんたち 2020年10月号
- 【ベストショット】面白いポーズの猫ちゃんたち 2020年9月号
- 【ベストショット】面白いポーズの猫ちゃんたち 2020年8月号
- 【ベストショット】面白いポーズの猫ちゃんたち 2020年7月号
関連リンク
© stepdays Inc.