クモを殺しただけなのに……呪われた「クモ」を巡る奇妙な物語の漫画(1/5 ページ)
蠱毒を作るとは、相当無謀なオカルトマニアというか……。
長い手足や動き回る姿など、クモはその外見から嫌われがちなムシでしょう。ですが日本においては毒グモを除くと、そのほとんどは無害な存在で、むしろ厄介な害虫を捕食してくれる益虫なのです。
今回ご紹介する作品は、ある一家に降り掛かった災難……「クモの呪い」としか言いようがない、悲劇的な結末を迎えるホラー漫画です。
念願のマイホームを購入した一家のお話。引っ越してきた当日、家族総出で荷解きをしていたのですが……妹の荷物に覚えのない、不気味な物が詰め込まれた兄の段ボールが紛れ込んでいました。どうやら兄は、相当なオカルトマニアのようです。
妹がその荷物に手をやると、段ボールの中からクモが飛び出してきます。虫が苦手な妹はそのクモを叩き潰してしまったのですが……それを見た兄が話しかけてきます。いわく「そのクモは俺が作り出した、特別な呪いのクモだ。殺したお前にはクモの呪いがかかるぞ」。
その日以来、この一軒家にはクモがよく出るようになりました。殺しても殺しても現れるクモに、一家の誰もがへきえきしています。害虫駆除業者に依頼してもクモは減らず、兄の提案で行ったお祓いも効果はありませんでした。
その後もクモはどんどん増え続け、家の中はクモの巣だらけ。一家は引っ越す引っ越さないで、口論が絶えない状態になってしまいます。
いがみ合う家族をなだめるかのように、母は「ともかく落ち着いて、夕飯を食べてから考えましょう」と促しました。台所のコンロの上、くつくつと煮える鍋の蓋を開けた母でしたが、ここから物語は急展開を迎えるのです。
この一家を襲った最後の悲劇、クモの呪いの正体とは……。クモを巡る奇妙な物語の結末は、漫画の本編を読み進めてお確かめください。
作者はひょっとこ(@pi4_pi4_1115)さん。ひょっとこさんのこれまでの作品は、作者のサイト「第四木曜日」で閲覧できます。
作品提供:ひょっとこ(@pi4_pi4_1115)さん/Webサイト:『第四木曜日』
たけしな竜美(@t23_tksn)
関連記事
亜光速で進む宇宙船、船内のパイロットは未来へ進むーー科学のもたらした悲劇を描く漫画
1分1秒が文字通り「非常に重い」状態です。【漫画】幽霊の女の子が手に入れた「なんでも願いをかなえてくれるアイテム」 献花を10年続けた少年に向ける、最後の願いは――
初めの願いを叶えたバージョンも読んでみたい。すぐ正体がバレる化け猫家政夫の漫画 自信のない小説家が彼を雇った理由とは
妖怪には妖怪の、小説家には小説家の悩みがあるんです。子どものころ、お誕生会に誰も知らない子が来た…… 思い出してさらに謎と怪異が深まる漫画にゾクッ
「あの時の私たち、目の前であれを見てたのに、なんでおかしいと思わなかったんだろう?」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.