ケンタッキーが「他社の宣伝文句を勝手に使いまくるキャンペーン」開催 「翼をさずける」→「手羽をさずける」(1/3 ページ)
自社のキャッチフレーズ「it's finger lickin' good(指までしゃぶりたくなるほどおいしい)」が使えなくなったため。
世界各国のケンタッキーフライドチキン(KFC)が、レッドブルの「翼をさずける」といった他社のキャッチコピーを勝手に拝借するキャンペーンを実施。そのグレーかつ、秀逸な企画が「攻めてる」「笑った」とTwitterで話題になっています。
KFCの長年使われている有名なキャッチフレーズ「it's finger lickin' good(指までしゃぶりたくなるほどおいしい)」が、コロナ禍においてふさわしくないイメージを持つことから、その代わりとして「お試し」的に他社のキャッチコピーを拝借。KFCはツイートで「Please don’t sue us(訴えないでください)」と、メンション(@公式アカウント名)付きで投稿しています。なんて大胆!
例えばレッドブルの「Gives you wings」をKFCが使うと、wingsが“翼”ではなく“手羽”になり、「手羽をさずける」の意味に。やっていることはギリギリなのに面白いのがズルい……!
KFCが“借りた”キャッチコピーは、他にもナイキの「Just do it(※KFC版だと:さっさとチキンを食え)」や、コカ・コーラの「Taste the Feeling」、マスターカードの「Priceless」などなど。さらにマクドナルドの「I'm lovin' it」までも拝借しており、英KFCのTwitterでは同キャッチコピーを使ったトラック広告を、マクドナルドの店舗前で撮影した写真も。攻めすぎでは……?
ちなみに、KFCの同キャッチフレーズの問題に関して、2020年には英KFC公式が、看板に書かれた「It's Finger Lickin' Good」の一部にモザイクをかけて「It's Good」にする動画を公開。そのユーモアのあるコロナ禍に適応した広告が注目を集めました。
今回のエイプリルフールネタではないキャンペーンのハッシュタグは、「#UntilWeCanFingerLickAgain」(「また指をなめられる日がくるまで」の意)。KFCは3月末に、同ハッシュタグを使って拝借するキャッチコピー案を募集し、寄せられた案を採用したり、逆に相手の企業の方から一時的なキャッチコピーの“シェア”を提案されるなどの展開をみせています。
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