Special

全麦が泣いた……ってなんだよ! 「新作映画かと思いきや、第3のビールの広告」が渋谷に出現している話

違和感が無さすぎて、ちらっと見ただけじゃ気づかないやつ。

PR

 渋谷駅周辺エリアで、4月16日ごろより出現しているこちらのポスター。今度公開の新作映画かな……と思ってよく見てみると、様子がおかしいことに気づきます。


一見ふつうの、新作映画のポスターのよう

「全麦が泣いた。」「缶客動員、2億本突破」……んん!?

 気になるタイトルは「GOLD STAR」。黒ラベルの麦芽とヱビスのホップが出会う――って、映画じゃないなこれ! そう、サッポロビールが販売する第3のビール「GOLD STAR」のポスターなのです。

 実はこのポスター、渋谷駅周辺エリアのあちこちにしれっと貼り出されています。もしかしたら「さっき通りかかって目にしたけど、お酒の広告だとは気づかなかった」なんて人もいるのではないでしょうか。


渋谷のあんなところにも、こんなところにも!

映画やライブのポスターのように見えるけど……

 ポスターのデザインは、全部でなんと6種類。ヒューマンドラマやラブストーリーを思わせるシックなデザインから、SF超大作のような壮大さを感じるデザインまでさまざまです。第三の“星”、あらわる――って、第3のビールだからか! なるほどね!


「第3のビール」の広告なんです!

 ぱっと見では気づかないほど“映画風”ですが、その中身に気づくと思わずツッコミを入れたくなるこのポスターたち。どうしてこんなポスターを作ったのでしょうか? ねとらぼ編集部では、サッポロビールさんにお話を聞いてみました。

異例の大ヒット! 30代・40代を中心に人気の新ジャンル「GOLD STAR」

――「缶客動員、2億本突破」おめでとうございます。本当に映画のポスターのようで驚きました。

サッポロビールありがとうございます。(笑) 映画風のポスターにしたのは私たちの遊び心によるものですが、実は「GOLD STARが2億本(350ml缶換算)売れた」というのはちゃんとした事実なんです。

――ヒット作である、ということは事実なんですね!

サッポロビールはい! 私たちが販売している商品の中でも、新ジャンル(第3のビール)でこれだけ売れているというのは、かなりのヒット商品と言えます。また新ジャンルとしては珍しく、30代~40代のお客さまによく買っていただいています。ビールや新ジャンルへの関心が薄いと思われていた若い方々にも買っていただけているというのが、好調の理由だと思います。

――なるほど、それで渋谷に……?

サッポロビールおっしゃる通りです。そのため今回は、ビールといえばすぐに連想されるような新橋などのエリアではなく、あえて渋谷をポスター集中展開の場所として選びました。


渋谷の街を選んだことには、理由があるらしい

カルチャーの発信地「渋谷」×新ジャンル「GOLD STAR」の共通点

――どのポスターもオシャレなデザインで、渋谷の街に馴染んでいました。近寄って見ないと「GOLD STAR」の広告だとは気づけないほど、“映画風”に仕上がっていますよね。

サッポロビール渋谷はカルチャーの発信地、流行から文化を生み出す街だと思っています。そしてその街中でGOLD STARのことをどう表現するのがいいか……考えに考えました。

――そして、この“映画風ポスター”に行き着いたと。

サッポロビールGOLD STARを新ジャンルの中でも「新しい文化」のような位置づけの商品にしたいという想いがあったんです。そこで、渋谷の街を盛り上げるアート・文化の一つである「映画」とGOLD STARをうまく繋げられないかと考えました。

 またGOLD STARは、黒ラベルの麦芽とヱビスのホップを一部使用していて、新ジャンルの中でも特に素材からこだわって作られている商品です。これが「本質を見抜く目を持ったファン」の皆さんに支持いただけているというところも、映画などのカルチャーに通じるものがあるのではないか、と思っています。

――とはいえ、広告なのに “ビールらしさをあえて無くす”という大胆な方向転換ですよね。このアイデアが、社内でもスムーズに通ったのでしょうか?

サッポロビール従来の雰囲気とは異なる方法で、GOLD STARの売れ行きを表現しよう!という考えはあったのですが、映画風ポスターという案にたどり着くまでには紆余曲折がありました。

 たとえば、2億本売れたということを分かりやすく表現するために「350mlの缶を、2億本縦に積み上げたらどのくらいになるのか」計算してみたこともありました。350ml缶換算で2億2700万本売れた計算になっているので、高さ0.12メートルの350ml缶をその数だけ積み上げると2724万メートル、約2万7千キロメートルということになって……。

――もう全然想像がつきません。

サッポロビール大気がほぼ無くなる高さが約100キロメートル、国際宇宙ステーションやスペースシャトルが飛んでいる高さが約400キロメートルなので……なんと、それよりもずっと遠くの宇宙まで届いていることになります!

 ただ商品名と同じ、惑星の金星(GOLD STAR)は1億キロメートル先にあると言われているので、そこに届くまでにはまだまだかかりそう・・・ということでボツとなりました(笑)。

――う~ん……。だんだん混乱してきましたが、すごく売れてるってことはなんとなく分かります。

サッポロビールこんな感じで、試行錯誤の過程でボツになったアイデアもたくさんあったんです。最終的になんとか“映画風ポスター”の案に落ち着いて、ステキなポスターのビジュアルを6種類も作ることができました。


試行錯誤の末に誕生した、6種類のクールなポスター

SF感動大作から、ロックスターの半生まで! 「GOLD STAR」ポスターに隠されたストーリー

――せっかくなので、各ポスターのデザインについても少しお話を聞いてみたいと思います。

――最初に見かけたこのポスターは「一人でいても、独りじゃない。僕たちは同じ星を見ていた。」というキャッチコピーが“エモい”感じです。ビールの広告っぽくはないですが……。

サッポロビールキャッチコピーでは、家でひとりお酒を飲むという機会が増えている昨今の時代性を取り入れつつ、壮大なストーリーを感じさせるようなフレーズを考えました。麦畑で偶然見つかった未知の物体「ゴールドスター」が物語のカギになる……そんなSF感動大作のイメージです。

――こちらは、星型のギターが印象的でかっこいいです。ロックバンドのツアー告知ポスターのようにも見えますね。

サッポロビールはい! こちらのポスターは、実在のロックミュージシャンの半生を描く伝記映画をイメージして作りました。「うまさの銀河系へ――。」というコピーも、ロックスターが口にしそうな言い回しを意識しています。

――こちらはがらりと雰囲気が変わって、“大人のラブストーリー”といった感じですね。

サッポロビール「2億人が泣いた、今春最高のラブロマンス」というコピーの通り、この作品はこの春一番の感動作なんですよ。

 W主演を務めるのは、弊社が誇る名役者の「黒ラベルの麦芽」と「ヱビスのホップ」。出会ってすぐに惹かれ合うふたり、最初はお互いのプライドが邪魔をしていたんですが、ある偶然の乾杯から泡がはじけるかのように関係が一転して……そのまま結婚しようという話になるんですが、ふたりの出自がそれを阻んで離れ離れになっt……。(※話が止まらないご様子)

――な、なるほど。映画風ポスターでありつつ、GOLD STARのおいしさの理由が散りばめられているんですね……!

サッポロビールおっと、少々話が熱くなってしまいました。(笑) 企画している私たち自身も、こんな風に楽しみながらこのポスターを作ることができました。他のデザインでも、いろいろな映画のジャンルからインスピレーションを受けた小ネタを仕込んでいますよ。

 もちろん実際には存在しない、あくまで“架空の”映画風ポスターですが……ポスターを見ていただいた皆さんの心の中で、自由にストーリーを想像してもらえたらうれしいです。


 渋谷駅周辺エリアのあちこちに出現している、GOLD STARの映画風ポスター。 “新ジャンル”らしいとも言える“新しい”ポスター広告は、ぱっと見だけではなく、少し足を止めてじっくり見てみても楽しめそうです。


この“映画っぽさ”、ぜひ実際に見て確かめてみて!

提供:サッポロビール株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2021年5月5日

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.