“被告人ワリオ”をイーロン・マスクが熱演　マリオ殺人事件コントに全米困惑「テスラの従業員いまどういう気持ち？」（1/2 ページ）

　米コメディー番組「サタデーナイトライブ」が現地時間の5月8日、全米放送と同時に全世界配信。番組内で披露された人気ゲームシリーズ「スーパーマリオ」を題材にしたコントがYouTubeでも公開され、「テスラ」と「スペースX」のCEOイーロン・マスクやその恋人が演じるおなじみキャラ総出演のシュールな法廷劇が「熱を出して寝込んだときに見る夢」「テスラの従業員いまどういう気持ち？」と話題です。

　弟ルイージが法廷で涙ながらに語る証言によれば、事件のいきさつは以下の通り。兄弟含む仲間が仲良くカートレースに興じていたところへ、バナナの皮が投げ込まれマリオがクラッシュ。耳になじんだBGMが聞こえたことで兄の死を悟ったといいます。ルイージは犯人として、被告人席に座るワリオを指名。なお判事の中ではごっちゃになっているようで、ワリオを「悪いマリオ」「もう1人のマリオ」と容疑者と被害者がいまいち区別できていないようです。

　潔白を示すため自ら証言席に立ったワリオは「カラーと体形がちょっと違うだけ」と被害者マリオのことを誰より知っていたのは自分だと“絆”を主張。実はルイージがマリオの妻ピーチ姫と不倫関係にあったと爆弾発言を投下します。とんでもない証拠動画まで法廷で公開されたルイージが逆上し、アカこうらを投げ込もうとしたところで照明が落ち、コメディアン演じるアンドリュー・クオモ・ニューヨーク州知事が乱入する超展開が発生。

　教育番組のようなBGMとともに「私たちイタリア系アメリカ人は危険だと誤解されている」「まぁワリオは実際、日本人なんですがそれはさておき」と人種差別の撤廃を訴え始め、被害者マリオが「死んだけど、ライフはあと3つ残っているんだ！」と唐突に復活して幕を閉じるのでした。ハッピーエンド……なのか？

　コメント欄には「いま自分が何を見たのか説明できない」「12歳のときに私が妄想していたやつだ」と困惑した視聴者からの声が殺到。「“イーロン・マスクが被告人ワリオを演じる”というフレーズを思い浮かべたことすらなかった」「テスラの従業員は、ボスがワリオの格好してコントしているのを見てどういう気持ちになったんだ」と誰も想像したことがなかった配役や、いい大人が全力で演じたコントへの思いを馳せています。

　なおイーロンはコントだけでなく、この日の放送ではホストを担当。自身が発達障害のひとつ「アスペルガー症候群」を持っていることを公表し、これまでになかったこととして「歴史を作りました」と胸を張りました。視聴者からは「とても誇りに思う」「アスペルガーの子を持つ父親としてとても共感した」と好評を得ています。一方、時に過激な発言で経済界を騒がす大物ですが、この日は「未来へのビジョン」として再生可能エネルギーや宇宙事業をジョークにしたのみで事業に関する目立った発言は見られませんでした。