冷蔵庫「俺マジシャンになりたい」→食器棚「俺が冷蔵庫になる」 夢のため家具たちが役割交代する漫画がカオスと謎の感動(1/2 ページ)
何を言ってるかわからないと思うから読んでみて。
「マジシャンになりたい」。突如、冷蔵庫がそう宣言するマンガ「マジシャンになりたい冷蔵庫」が熱くて、シュールで、カオスです。家具家電たちが、その夢を応援するため次々と仕事を引き受ける展開に、友情を感じてしまいます。
ある日、冷蔵庫が「俺、マジシャンになりたい」と夢を語りだします。マジシャンになって鳩を出したり人間を分割したりしたいというのです。そうなると持ち主は困ってしまうわけですが……。
「お前がやめたら誰が食材の鮮度を保つんだよ」と突っ込む電子レンジ。すると、「俺がやる」と食器棚が声を上げます。繊細すぎる食器たちのお守りはうんざりだし、クールだとモテるという食器棚。まあクールと言っても物理的に冷えているだけなんですが。
今度は食器はどこにしまうのかという問題が発生し、そこで名乗りをあげたのは、なんと先ほどまでツッコミ役に回っていた電子レンジ。チンするとき以外空っぽなのが寂しいというレンジに、常に食器で満たされている食器棚はうってつけ(?)。だけどちょっと待って、じゃあレンジの役目は誰が?
今度は炊飯器がその役を買ってでると言い出します。そこには持ち主が糖質制限にハマり、出番がなくなったという切ない事情が……。
家具家電がそれぞれに新しい仕事への夢を語り、それを支え合う友情に、なにがなんだかわからないけどとにかく感動。読者からもシュールな世界に「思春期の食器たちにゲラった」「読後もじわじわ心を掴んで離さない」と反響が寄せられています。
この作品は宇宙野悠(@soranoharuka)さんが、求人検索エンジンのスタンバイとコルクが主催するマンガ大賞に応募した一編。「新しい仕事に挑戦したいと思った瞬間」というお題のコンテストで、斜め上ながらも確かにお題通りのお話です。
作品提供:宇宙野悠(@soranoharuka)さん
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