【漫画】生徒との“交換ノート”は面白くない方がいい? 教育実習で身を持って感じた「担任の配慮」にはっとさせられる(1/2 ページ)
教育実習で起こった印象的なできごと、先生を漫画に。
教育実習で担任の先生に注意されたけれど、その裏にはある配慮が――漫画家の秋野ひろ(@16_akino)さんが実体験を描いた漫画が大きな反響を呼んでいます。
秋野さんが教育実習に行った中学校では「交換ノート」が行われていました。生徒は終わりの会の間に先生へのメッセージを書き、秋野さんは放課後に返事を書いていました。
秋野さんの回答はイラスト付きだったり、笑いの要素があったりと生徒に大人気。ノートの見せ合いで、終わりの会がザワついてしまうほどです。喜ぶ秋野さんですが、担任の先生に「面白い感じではやらない方がいいかもねぇ」「ザワザワしちゃうと……」と苦言を呈されてしまいました。
秋野さんはそんな先生の言葉に納得できませんでしたが、なかなか真意を聞くことができません。教育実習の最終週、秋野さんは振り返りの面談で、交換ノートのことを気にしながら、「先生の生徒指導の目的って何ですか?」と担任に質問します。
すると、先生は生徒指導で一番大切にしているのは「(生徒に)死んでほしくないこと」だと答えました。いじめや悩み事など、どんな内容でも交換ノートに安心して書けるように気をつけていたとのこと。
先生は回収したノートを生徒だけの場に置かない、ノートを書く時間は立ち歩かないなど細かな気づかいで、「他の人に見られないもの」という安心感を作っていたと話します。ノートを面白く書くと生徒が見せあってしまい、悩み事などを書けなくなってしまう――「面白い感じではやらない方がいい」という言葉の意図に秋野さんは気づくのでした。
先生の、生徒のもしもにいち早く気づくための配慮と、命を守るという責任感。漫画を読んで、生徒への思いや気づかいに感動した人が多くいました。疑問に思ったことをそのままにせず、明らかにできた作者に感心したというコメントも。
秋野さんは教育実習中の他のエピソードや、青春もの、日常系の創作など幅広い題材で漫画を描いています。
作品提供:秋野 ひろ / マンガ家(@16_akino)さん
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