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後悔したくなかった――注目の俳優・恒松祐里 子役から朝ドラ、「全裸監督 シーズン2」への出演を決めた“役者としての覚悟”(2/4 ページ)

「おかえりモネ」「全裸監督 シーズン2」で正反対な役柄を演じる恒松さん。

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役者として転機になった映画「くちびるに歌を」

 役者として転機になったのは、映画「くちびるに歌を」。同作は、「陽だまりの彼女」などで知られる三木孝浩さんが監督を務め、新垣結衣さん演じる臨時教員の柏木ユリが合唱部の指導をしながら、お年頃な中学生徒たちと向き合っていくストーリー。

 恒松さんは、家庭に問題を抱える女子合唱部部長を演じ、作中でも重要なキャラクター。役者としてステップアップするきっかけとなった他、同作で共演した俳優も同様に大切な存在となったもようです。

――転機となった作品はありますか?

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 映画「くちびるに歌を」ですかね。子役からやってきた中で一番大きな役をいただけたので。そこからオファーとかも少しずついただけるようになって、女優としての意識も変わっていきました。

――一緒に仕事したい人はいますか?

 映画「くちびるに歌を」で15歳のときに仕事したメンバーは、辞めてしまった人もいるんですけど、またみんなが再会してお芝居を一緒にできたらいいなとは思います。

――仲のいい俳優は?

 一番仲良いのは葵わかなかもしれないですね。映画「くちびるに歌を」のときから仲がよくて、しょっちゅう会っています。20歳になってすぐくらいのころ、マンツーマンで焼肉に行ったとき、私がお酒にまだ慣れていなくて爆睡しちゃったことがあります。わかなが「A Whole New World」を歌っていて、それで目覚めました。「1人で焼肉屋さんでカラオケさせてしまうくらい寝てたんだね私」。わかなごめんね……!

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(画像提供:恒松祐里公式Instagram)

 なお、「全裸監督 シーズン2」への出演は葵さんには事前に伝えていたようで、「『かっこいいと思う!』って言ってくれてすごいうれしかったし私より喜んでくれていました」とプライベートをはじめ、同じ役者仲間として切磋琢磨(せっさたくま)しているようです。

 同作をきっかけにドラマや映画など多くの作品に出演するようになった恒松さん。中でも“難しかった役”としてあげたのは、2018年「虹色デイズ」で演じた筒井まりでした。

――難しかった役はありますか?

 「虹色デイズ」のまりっぺ、まりちゃん(筒井まり)という役は心の葛藤を抱えていて、それを見せないわけではなくて、抱えすぎてにじみ出ちゃっているのがすごく難しかったです。反抗期ではないんですけど、反抗期みたいな役で、私生活にも影響が出るくらい。親に「うるさい!」って反抗期みたいな感じになっていました。その子のモヤモヤが私にも移ってしまって、ずっとイライラしていました。


 なお、恒松さんの学生時代の思い出は「高校生のとき勉強を頑張ってずっと1位をとっていました」とのこと。また、同作の舞台となった長崎県の五島列島は、1st写真集にも登場。恒松さんの第2の故郷になっているようです。

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――写真集でお気に入りのカットはありますか?

 (写真集は)長崎県・五島列島編と千葉のレトロラブホテル編があって、どちらも全然違うんですけど、最後から2番目のカットとかがクールで、ロックな感じもして、とてもかっこよくなっていると思うので最後まで見てほしいです。五島列島編だと猫と話しているカットがあって、そこが好き。

――写真集はご自身の「色見本ができた」とおっしゃっていましたが、自分を客観的に見て、あらためて自分の色を見つけられましたか?

 仕事でいろいろな役を演じるからかもしれないですが、自分自身いろいろ(な色を)持っている。だから1色に決められないのが大きくて、(自分は)こういう色というのはないかもしれないです。好きな色=虹色って答えるくらいいろんな色が好きなので、自分の好きな色通りの自分になれている写真集なのかなと思います。


(C)笠井爾示・小学館

「全裸監督 シーズン2」への挑戦

 これまで学生役を多く演じてきたという恒松さんが「全裸監督 シーズン2」で演じるのは、実在する女優をモデルにした乃木真梨子。美容部員として働いていたころ村西の作品と出会い、アダルトビデオ業界に飛び込む覚悟を決めます。子役から活躍する彼女を知る人からすると、驚くほど大人な表情を見せている作品で、恒松さん自身にとっても同作への出演は覚悟を伴うものだったようです。

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「全裸監督 シーズン2」での恒松さん

――出演を決めた決定的決め手は?

 オファーをいただいたときは「何で私なんだろう」ってすごく不思議だったんですけど、仮の台本をいただいて読んでいくうちに、なんだか分かる気がしてきました。

 でも、やはり挑戦するという意味では“迷うべき点”があったので、家族にも相談し、自分の将来のことなどもいろいろ考えた結果、今コロナ禍で明日、自分の好きな仕事ができるか分からない状況がある中で後悔したくないのが自分の気持ちとか背中を押してくれました。このお仕事をやって、よりステップアップできる気もしましたし、台本をいただいたときにやってみたい役だなとすごく感じたので、オファーを受けるという形になりました。

――“迷うべき点”というのは具体的にどこでしたか?

 オファーをいただいてからシーズン1を見て「かっこいいな」とすごく感じました。ただのエロではないというか、人間が精一杯生きている描写がたくさんあって、人間をやり切っているなというか、生ききっている感じがすごくかっこいい。そういうシーンに抵抗はなかったんですけど、例えば、いつか私に家族ができて、旦那さんができて、子どもが生まれたらとかを考えると、子どもが私の作品とかで何か言われないかなとか、“私だけの人生じゃなくなったときにどう影響するんだろうな”と考えて不安になりました。

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――撮影現場はそうした不安をフォローしてくれる環境でしたか?

 撮影現場はとても穏やかでした。スタッフさんがテキパキと動いてくださっていて、みなさんクリエイティブな方ばかりだったので、一緒にお仕事していてとても楽しかったです。毎日いろんなところからいろんなアイデアが出てきて、そのアイデアをつぶすんじゃなくてどんどん大きくしていく現場で、より作品が村西さん風にいうと「ゴージャス」になっていくというか、完成度が高くなっていくので、とても楽しい現場でした。

 センシティブなシーンに関しても、シーズン1からのスタッフさんが多かったので、山田さんも含めてスタッフさんにも安心して身を任せることができて、何も不安要素がないまま撮影が進んでいきました。

――恒松さんから提案したことはありましたか?

 私は基本的に今自分の持てる力を出すことに精一杯で、自分から提案するというよりは、受け方や見せ方をどう変えるか監督たちと相談しながらやっていました。その場その場で臨機応変に変えていくということが(私からの)提案だったのかもしれないです。でも、最終話の高架下での村西さんとのシーンはアドリブを入れて、きりたんぽの話をしていました(笑)。

――ご自身にとって「全裸監督 シーズン2」はどういった作品になると思いますか?

 Netflixですから世界中の人に知っていただける作品になったかなと思います。女性のあたたかさとか、女性らしさを出せた作品でもあります。今までは明るい女子大生の役などが多かったですが、こういう一面もあるんだなというのを知っていただける作品になったと思います。

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