ニュース

大学のときに憧れた“特別な”先輩 大人になって再会してショックを受ける漫画が「心に刺さる」「切ない」と話題(1/2 ページ)

何も残せなくても、それでいいのだ。

advertisement

 “何も残せない私”を描いた漫画が、心にぐっさりと刺さります。歴史に残る何かができなくても……それでいいのだ。

私は“何も残せない人間”だと思う

 主人公の優菜はごく普通の規則正しい生活を送っている会社員。しかしチーズを見ると思い出すことがあります。それは、大学時代に憧れていた先輩のこと。彼女はいつも酒を片手に持っているなど“だらしなさ”を象徴するような人物でしたが、“何者かになれる”オーラを持つ人なのでした。

 優菜は滑り止めの大学に進学したため、敗北感を抱えていました。周囲は学力の低いばかなヤツという気持ちもあり、孤立してしまいます。そんなとき飲み会に誘ってくれたのが先輩でした。先輩は話がおもしろく“学力と関係ない才能がある”と優菜は感じていました。そして先輩の話を聞いているだけで自分も特別な存在になれている気がしました。

advertisement

 ある日、酔った先輩は「人間はチーズかもしれない」と言い出します。チーズはたいていお酒など他の食べ物と一緒に消費されます。そぎ落とされて、他のために身を滅ぼす存在だと言うのです。先輩は「そぎ落とされて食べられて、失われたあとも、何か残っているのが人間なの」と語ります。優菜は、ずっとこの言葉が忘れられずにいました。

 何も残せない自分と、きっと何かを残せる先輩。一緒にいたときは自分も特別だと感じていたのに、卒業して会うことがなくなるとみじめに思うようになります。そんな先輩から8年ぶりに連絡があり、久しぶりに会うことになりました。しかし先輩は、何者にもなっていませんでした。普通の服装で、普通の会話をする先輩に優菜はショックを受けます。けれども心の内を聞くうちに、先輩も自分も「何も残せなくてもいいのだ……」と少し思えたのでした。


 この作品のリプライ欄には、「切ないけどそれが良い。そう思わせてくれるマンガだと思った。好き。」「後味が強いタイプのチーズでした…好きです」「不思議と共感できる部分がありすぎてグサグサ胸に刺さりまくる漫画でした、大好きです」といった声が寄せられています。

 漫画を投稿したのは四方井 ぬい(@yomoi__)さん。大学時代の先輩と大人になった先輩の描き分けが、実に見事です。自分の周囲にもこんな人いたなと感じる人もいるのではないでしょうか。

高橋ホイコ

advertisement

作品提供:四方井 ぬい(@yomoi__)さん

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ミュージカル『ディズニー くまのプーさん』、舞台が見えづらいとの指摘に謝罪 「視認性の改善を講じる」
  2. 【今日の計算】「500×99」を計算せよ
  3. 「葬送のフリーレン」の勇者一行、ネモフィラ畑に現る 名場面にちなんだコスプレが「これを花畑を出す魔法か」と23万いいね
  4. 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
  5. “スケスケ成人式コーデ”が物議のモデル、「3度見される服」を披露 「コレは見ちゃうわ」「洗っても大丈夫なのか」の声
  6. 秋元康、AKB48卒業の柏木由紀に送った手紙が物議 “冒頭の一文”に「昭和丸出し」「嫌すぎる」
  7. 1歳娘、ちょっと目を離したら衝撃の光景が……! リアル過ぎるワンオペ現場が190万再生「わかりみすごすぎです」
  8. 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  9. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  10. 息子「あしたから下敷きいるって」母「ええやつあるで(ドヤ」 母の愛がつまった手作り下敷きに「なにこれめっちゃほしい!」と注目集まる