車にひかれた野良犬を保護、激痛と恐怖で威嚇していたが…… 回復し人懐っこくなった姿に心があたたまる(1/2 ページ)
動画にはケガの状態を映した箇所があります(モザイクあり)。
米の非営利動物救助団体「Hope For Paws」が、車にひかれた野良犬を保護した動画を、YouTubeで公開しました。
「野良犬が車にひかれた」と連絡を受けて「Hope For Paws」のスタッフが現場に向かいました。野良犬(のちに「Lenny」と名付けられました)は、駐車場の車の下に隠れていたため、スタッフはその周辺をフェンスで囲ってレニーが逃げてしまわないように準備します。
おびえた目をしたレニーは、痛みと恐怖からスタッフの一挙一動にビクビクしながら威嚇。スタッフは優しく声をかけながら、ゆっくりと時間をかけて捕獲を試みました。
捕獲用のヒモを首に通して安心したのも束の間、レニーは激しく抵抗。車にひかれたケガが激痛であるはずなのに、ここまで暴れるなんて、どれほどの恐怖を感じているのでしょうか。
スタッフも「ごめんね、とっても怖いのね。レニーのような子は今まで見たことがないわ」と悲しそうに言います。
スタッフは救急病院に向かいました。獣医師が診た結果、レニーの片足の一部は壊死していることがわかりました。どれほどの激痛を感じていたのか、想像できないほどの大ケガです。獣医師は「後ろ足を1本失うことになるかもしれない」と話します。
レニーは長く車の下にいたため、身体はモーターオイルまみれ。絡まる毛を刈り、丁寧にシャンプーをしてから治療を進めます。こうして体の治療は順調に進んでいきましたが、一番難しいのはメンタルケア。
レニーはまだ少しおびえた悲しそうな目をスタッフに向けていました。レニーを安心させるための方法として、スタッフは手にタオルを巻いて近づけ「レニーがかんでもこちらはかみ返さないよ」と伝えます。スタッフの思いは届くのでしょうか。
こうした獣医師やスタッフによる懸命な努力の結果……、レニーは足を失うことなく元気になりました! まだ警戒心は少し残っているようですが、スタッフがなでても以前のように怒りだすことはありません。
レニーは現在、新しい家族に迎えられるのを待っています。他のワンコと一緒に遊ぶ姿や大好きなおやつを食べる様子を見ていると、こちらまでうれしくなってきます。新しい家族を見つけて幸せに暮らしてほしいですね。
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