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「税金で買った本だぞ。返せよ」――図書館で借りた本をなくしたヤンキーが10年越しに弁償する漫画に反響(1/2 ページ)

図書館で働く人に焦点を当てたお話です。

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 図書館で10年前に借りた本を弁償する漫画が、図書館で働く人や利用者から反響を呼んでいます。


弁償を求められ、初めは反発していたヤンキー少年ですが……

 話題になっているのは、ヤンマガWebで連載中の、図書館のお仕事を描いた漫画「税金で買った本」(原作:ずいの、作画:系山冏)の1話。10年前に図書館から借りた本を紛失したヤンキー少年の石平が、図書館員に弁償を求められるお話です。

 久しぶりに図書館を利用しようとする石平ですが、10年前に借りた本を返していなかったため、次の本を借りることができません。借りた本は紛失してしまったため、実物を買ってきて弁償しなければなりませんが、彼は児童書を買ってくるのを恥ずかしがって、二度と来ないとタンカを切ります。

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怒れるマッチョな図書館員・白井

 そんな彼に「何か知りたいことがあったからまた図書館に来たのでは?」「誰かに教えられるのではなく知りたいから本を開く。一番純粋なほんとうの『学び』です」と言葉をかける図書館員の白井。その後石平は書店に足を運び……。


二度と来ないという石平に言葉をかける白井

 自分は図書館には「場違い」だと言っていた石平が、本を通じて知らないことを知る楽しさを思い出すさま。図書館員の早瀬丸と白井が、本を粗末に扱う利用者に対してそれぞれ抱く諦めや怒り……「税金で買った本」をめぐる人間模様がグッときます。突っ張っているけど根はいい子な石平も、感情が暴走しがちな白井も、彼の暴走を止める早瀬丸も、三人三様で魅力的なキャラクターです。

 原作者のずいの(@zuino)さんがこのお話をTwitterに投稿したところ、図書館の利用者やスタッフも多くの反応が寄せられました。図書館で働く人からは「10年近く延滞したまま紛失した人も、新刊雑誌がすぐ読めなくてブチギレる人も、弁償を認めなくて逆ギレする人も、全部遭遇したことある」「税金で買ってるから『みんなの本』なのに、その意識がない人が多いです」などの声が。また図書館の利用者からは「こどもの頃、なんでも知りたくて図書館の本を片っ端から読んでたのを思い出した」「図書館通いの本好きだからこそ刺さる良い漫画」といったコメントが寄せられています。

 ヤンマガWebでは現在3話まで無料公開中。石平がバイトとして図書館で働き始め、この先の話がますます気になります。

(C)ずいの/系山冏

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