熊本県のご当地ヒーローが「仮面ライダーゼロワン」にデザイン類似で物議 公式が「甘い認識でした」と謝罪(1/2 ページ)
今後の活動については協議のうえあらためて報告するとのことです。【追記:活動休止が発表されました】
熊本県のローカルヒーロー「水ト炎ノ戦士 ソルディア」のスーツデザインが、「仮面ライダー」シリーズに登場する「仮面ライダーゼロワン」に似すぎていると一部で話題になっています。指摘を受け、公式Twitterは9月14日、これまでの経緯を説明するとともに「甘い認識でございました。大変申し訳ございません」と謝罪しました。
「水ト炎ノ戦士 ソルディア」は、クラウドファンディングを経て2021年8月から本格的に活動を開始。もともと「南阿蘇ホリデーパーク」(現在はコロナ禍で長期休業中)でヒーローショーを行っていた人たちが中心となり、阿蘇に再びヒーローを誕生させたいとの思いから立ち上げた企画でした。
しかし9月13日、Twitterでスーツデザインについて疑問を呈する声があがったことをきっかけに、「これダメでしょう」「どう見ても仮面ライダー」など、デザインの類似を指摘する声が相次ぐ形に。カラーリングこそ違うものの、特にマスクやスーツの形状が「仮面ライダーゼロワン」(どちらかといえば強化形態の仮面ライダーゼロツー)に、ベルトの形状が「仮面ライダーアギト」に似ていることを指摘する声が多く上がりました。
こうした流れを受けて、公式Twitterでは9月14日、これまでの経緯を説明するツイートを投稿。説明によると、ヒーロースーツはクラウドファンディング後、クリエイターにオーダーし制作してもらったもので、6月に発注し8月に完成。またデザインについては「事実、ヒーロースーツは仮面ライダーゼロワン、ベルトはアギトのものをベースに発注、制作しております」とし、「この点に関しましてはご指摘の通りで、『色を変えたから良いのではないか』という甘い認識でございました」と謝罪しました。
加えて、スーツ完成後の8月12日には、東映サイドにメールでスーツデザインについて「仮面ライダーゼロワンをベースに、クリエイターの方に制作していただいたもの」「もし、似すぎており著作権侵害の疑いがある場合は大変お手数ではございますが、ご一報いただけけますと幸いです」などの確認メールを送っていたとも説明。9月14日時点でまだ東映側からの返信はないものの、もしも連絡があった場合は「真摯に対応する所存」としています。また、今後の活動については関係者と協議のうえ、あらためて報告するとのこと。
編集部では東映側にも、「水ト炎ノ戦士 ソルディア」について把握しているか問い合わせ中です。
※記事タイトルと本文を一部修正しました
【9月14日20時追記】活動休止が発表されました
公式Twitterで、今後の活動について発表されました。それによると、今回指摘を受けたスーツとベルトについては破棄し、その旨を東映に報告するとのこと。またTwitter、Instagram、YouTubeの公式アカウントは凍結し、活動を休止するとしています。また、クラウドファンディングで支援した人に対しては、後日メールで今後について報告するとのこと。
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