「えぇ話や」「こんな関係素敵」 本の貸し借りから始まった少年たちの絆を描く漫画「エンドレス貸借」がグッとくる(1/2 ページ)
静かな感動作。
「読み終わったら返しに来いよ」――。本の貸し借りから始まった少年たちの絆を描く漫画「エンドレス貸借」がグッとくると大きな反響を呼んでいます。
卒業式が終わった後、「これ 最近読んで一番面白かったやつ 読み終わったら返しに来いよ」と同級生から突然一冊の本を差し出される少年。
「え?」と困惑気味ですが、そのまま「……うん」と受け取ります。
しばらくして本を借りた少年が本を貸した少年の家を訪れ、「設定は凡庸だけど後半の展開は悪くなかった」と感想を述べつつ、「……それが好きなんだったら これがいいだろう 読み終わったら返しに来いよ」と今度は自分がオススメの本を手渡します。この展開に驚きながらも少年は「……うん」と本を受け取ります。
そして時は流れて2人ともすっかり白髪頭になった“少年たち”。相変わらず「題材は斬新だが後味が悪いな これを読めスカッとするぞ」と本の貸し借りを続けており、「……こんなものがまさか50年続くとはな」「いつまでだろうな」「どっちかがくたばるまでだろうな」と語り合うのでした。
この静かで温かな友情を描いたのは、漫画家の鈴木真澄(@ma_suzuki_mnyt)さん。
Twitterへ「いつの間にやらズッ友」とコメントを添えて投稿したところ4万1000件以上の“いいね”が寄せられているほか、「えぇ話や」「こんな関係素敵」との声、「ふたりの関係が、学校→玄関の前→玄関の中になっているところもいいです」といった考察も寄せられています。
こうした反響を受けて鈴木さんは「どうしてこの地味な漫画がこんなに??(笑)」とコメントしつつ、新たな“少年たち”のイラストを投稿。こちらも好評を博しています。
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