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【快挙】ねとらぼの記者が世界3大ポーカー大会「WPT」に出たら盾をGETしてプロ契約をオファーされた話(3/4 ページ)

全編集部員が予想だにしなかったまさかの結末とは。

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いくぞ、WPT優勝!

 一睡もできないままに足取り重くたどり着いたDAY3の会場。金色のチップをジャラジャラ持った私はこの日あることを決めていました。それは“優勝を目指す”こと。

 WPTのような大きな大会ではある程度の順位から入賞となり、賞金(国内大会の場合は海外渡航費の援助など)が出るため、多くのプレイヤーはまずこの入賞を目指します。しかし、入賞を目指してプレイするということはある意味で“守りに入る”ということ。


大会期間中に当選したWPTマスク

不織布マスクの上に着用して最終日へ

 今回私が運良く勝ち進んで来られたのは“超強気プレイ”と“超堅実プレイ”をバランスよく織り交ぜる戦略がうまくハマったからですが、最終日の今日はバリバリの“超強気プレイ”で行こうと決めました。

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あと43人!

 そしてファーストハンド。私のもとにやってきたのは「66」のポケットペアです。周りのプレイヤーを降ろすために大賭けしたそのとき、一人のお兄さんがそれに乗ってきました。

 昨日私が「QQ」で大きくチップを奪ったあのお兄さんです。

 私が持つ「66」ははっきり言って激弱の手です。お兄さんを降ろしておかないと大変なことになります。お兄さんのチップ量は60万点ほどであることを確認し、私は「オールイン」をコール。するとお兄さんもすかさずコールして、出てきたのはなんと「QQ」。お兄さんは昨日「QQ」で大敗を喫し、翌日「QQ」でチップを奪い返したのです

 これには思わず私も拍手。テーブルにいたすべてのプレイヤーが「あれはお兄さん普通降りるよ」と声をかける中、お兄さんは「普段なら降りますが昨日のお姉さんのプレイを見ていたので、コールしました」と教えてくれました。お兄さん、ナイスプレイ。完全に見破られていました。

5連続オールインの結末は

 ここから私のもとには「JJ」などの強いハンドがやってきますが、オールインしたときに限って相手にラッキーな展開が訪れてしまう「バッドビート」が続きます。

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 テーブルチェンジのご案内が来たときには、50万点ほどしかなくなっており、大ピンチです。

 起死回生のチャンスが訪れたのは「KJ」というハンドがやってきたときで、ボードには「K」が2枚と「A」が1枚、しかも私にはフラッシュの可能性もあるという状況です。「K」のスリーカードは強い役ですし、私は「AK」か「AA」にしか負けていないという状況で、「K」は自分が押さえているためかなり有利です。

 ここでチップが大幅に少なくなっていた隣のお兄さんが「オールイン」をコールし、私は相手が「Aと弱いキッカー(弱い数字のカード)」だと推測してこのオールインを受けました。すると現れたのはまさかの「AA」。超プレミアハンドで、あっさりと30万点ほど取られてしまいました。

 そこから体制を立て直すことはできず、最後は「K10」のハート揃いでオールインして10がヒットしましたが、相手の「AJ」にAをヒットさせられ終了。全体の30位で「WPT Japan 2021 Main Event」を終了しました。


ラストオールイン

ラストハンド

 試合終了後、MC岡田さんにインタビューをしていただき、「大きな大会の経験はほとんどないままにm HOLD'EM(エムホールデム)の予選を勝ち抜いてここまで来た」とコメントすると、会場からは大きな拍手が送られ、プレイヤーの皆さんからは「ナイスプレイ!」「よく頑張った!」といったお声をいただきました。

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大会を明るく盛り上げてくださった岡田さん

カメラマンの皆さんも非常にいい写真をたくさん撮ってくださっていました!

 帰り際には30位入賞の賞品として680ドル分の選手契約のオファーを受け、これを快諾。WPT指定の大会に出場する際には、スプリンター賞と合わせて1180ドル分の援助をいただける選手契約を結びました。


11万人中30位になった証

選手契約のオファー(WPTが指定する大会に出場する際は、宿泊代の補助などの支援を受けられ、入賞の際には賞金の一部を日本ポーカー連盟を納めるというもの)

取材後記

 「WPT Japan 2021 Main Event」に出場することを報告した際には、まさか自分が選手契約までしていただけるような成績を収められるとは思っておらず、ねとらぼ編集部にとってもまさかまさかの結果となった本大会。まずは感染症予防対策を徹底したうえで大会が開催されたことを本当にありがたく思っています。

 またプレイ歴3カ月の人でも入賞を果たせるマインドスポーツはそうそうないため、「ポーカーってやっぱり面白い!」と思いつつも、優勝が手に届く圏内にいたこともあったため、30位という結果には悔しさを感じています。


欲しかったWPTのトロフィー

 今回の取材中、たくさんのポーカープレイヤーからある言葉をかけられました。

 それは「日本でポーカーがもっと流行るような楽しい記事を書いてください!」というもの。

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 ポーカーは国籍、年齢、バックグラウンドを問わず楽しめるマインドゲームです。来年はもっと多くの選手がWPT JAPANに挑戦してくれたらいいなと思いますし、私も次は優勝できるように、もっとポーカーが上手くなれるように勉強を続けたいと思います。


我が家で輝くガラスの盾

(Kikka)

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