チュチュアンナ、複数の商品で他者のイラストとの類似 販売停止し返金対応
発端となった「ポメラニアン柄のルームウェア」は、指摘のあった作品の影響を受けたとしています。
アパレルメーカーのチュチュアンナは、同社商品が社外イラストレーターの作品と酷似しているとの指摘に関する調査結果を発表しました。「当該作品の影響を受けて当社商品が作成された」との判断を示し、他者作品と類似する商品があったと謝罪しています。
問題となっている商品は8月から販売している「ポメラニアン柄のルームウェア」。イラストレーターから自身のイラストに酷似していると指摘を受け、同社は販売を中止し、事実確認を行っていました。
事実確認の結果、ポメラニアン柄のルームウェアは、指摘のあったイラストの影響を受けて作成されたものと判断したと同社。記録は残っていないものの、商品企画の際に参考資料として収集した作品に当該のイラストが含まれていた可能性が高く、「デザインの類似の程度から当該作品の影響を受けて当社商品が作成されたものと判断いたしました」と述べています。当該作品の権利者には謝罪し、今後の対応を連絡したとのこと。
また今回の件をきっかけに、他者の作品に類似した商品がほかにもあるとの声がネットで上がっていました。それらについてチュチュアンナは、知的財産の専門家を交えて調査を実施。その結果、第三者の作品との類似性が認められる商品が他にもあると指摘を受けたとしています。指摘を受けた商品に関しても販売停止し、権利者に誠実に対応すると述べています。
対象商品の購入者には返金対応を実施。希望者は連絡先を明記のうえ、対象商品を着払いでお客様相談室まで送付するよう呼びかけています。対象となるのは「ポメラニアン柄シリーズ」「ラッコ柄パジャマ」「ヨークシャテリア刺繍クルーソックス」「モチーフ線画刺繍クルーソックス」。
同社はこれらの問題の原因について、コンテンツ保護や知的財産に関する意識が不十分だったことと、類似性のチェックが適切に機能していなかった管理体制の不備を挙げ、外部の専門家の意見も交えながら早急に体制を見直すとしています。
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