ニュース

【漫画】犬を怖がる4歳息子が欲しかった言葉は「怖くないから大丈夫!」じゃなかった 子どもの“今の気持ち”を考える大切さに気付いた話(1/2 ページ)

子どもの「今の気持ち」に寄り添う言葉をかけてあげたい。

advertisement

 「子どもの気持ちに寄り添う声掛けを考える」と題した漫画がTwitterに投稿され、読者から「頷きながら読んだ」「目からウロコ」と注目を集めています。


読み終えたあとにハッとする人も多いはず

 漫画を描いたのは、2児を育てる臨床心理士のゆんぼ(@yumbo2510)さん。4歳のはるくん、1歳のちいくんのお母さんです。


お散歩中、犬に吠えられてしまいました

泣いてしまったはるくんに「大丈夫だよ」と声をかけると……

「こわいものはこわいでしょ!」と反論をいただきました

「犬、怖かったね」と寄り添う声をかけるゆんぼさん

 ある日、ゆんぼさんが子どもたちとお散歩をしていると、突然犬に吠えられてしまいました。怖がって泣いてしまったはるくんを安心させようと、「大丈夫よ、怖くないない!」「犬もあかちゃんと一緒で泣くのがお仕事なんよ~!」と声をかけたゆんぼさん。ですがママの言葉を聞いたはるくんは「こわいものはこわいでしょ!」「こわいときにはなくのがしごとなの!」と、もっともな反論をしてみせたのです。

advertisement

 これを受けて、ゆんぼさんは声掛けをやりなおし。「犬、怖かったね。泣いちゃうよね」とはるくんの“怖い”という気持ちに寄り添った言葉をかけると、はるくんは「こわかったしびっくりした」とポロポロ涙を流したのでした。


はるくんへの声掛けを考えるゆんぼさん

意識が「今ここ」のはるくんではなく、未来に向いていたことに気付きました

 ゆんぼさんがかけた2度の声掛けは、どちらもはるくんを大切に思う気持ちから出たものに変わりありません。ですがゆんぼさんは、初めにかけた「大丈夫よ、怖くないない」という言葉が「今犬を怖がって泣いているはるくん」ではなく、「この一件がトラウマになり、犬を嫌いになってしまったはるくん」という“もしもの未来”を心配してかけていたのだということに気付きました。


自分の気持ちを大切にできるはるくん、すてきです

 犬に吠えられて「こわい」と泣くはるくんに「怖くないから大丈夫」と声をかけるより、今のはるくんの気持ちに寄り添って「怖いよね、大丈夫だよ」と声をかけた方が、ゆんぼさんの言葉とはるくんの気持ちのズレは少なくなるはず。ゆんぼさんは「100%今・ここに意識を向ける必要はない」としながらも、自身がはるくんを大切に思っている気持ちがより伝わる言葉を選ぶことができたら……と思いを巡らせるのでした。

 こうしてゆんぼさんが声掛けについて考えるきっかけになったのは、はるくんがしっかりと「こわいものはこわい」と自分の気持ちを教えてくれたからこそ。ゆんぼさんは自分の気持ちを口にできるはるくんをとてもすてきだと思い、絵日記にして描き残したのだといいます。

 この投稿には「今この時の子どもの感情に寄り添うって、つい見逃しがちかも」「私もまずは本人の気持ちを受け止められるように意識したい…!」「ほんとにこれ忘れがちで、本人が怖いなら怖いんですけど、咄嗟に『怖くないよぉ~』て出ちゃうんですよね」と、子どもへの日頃の声掛けを考えさせられたというコメントが寄せられました。

advertisement

 子どもを大切に思っているからこそ、ついつい「未来の心配」をする言葉が口をついてしまう親心。また、子どもにとっては恐ろしいことでも大人なら大したことがないという場合、かける言葉がつい軽くなってしまいがちです。子どもの「今の気持ち」の気持ちに寄り添う声掛けを意識することで、親子の心の距離はぎゅっと縮まるのかもしれませんね。

 ゆんぼさんは、この他にもはるくん、ちいくん兄弟との日常で得た気付きを育児漫画に描き、TwitterInstagramに投稿しています。

画像提供:ゆんぼ(@yumbo2510)さん

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ベテラン漁師が“高級魚の大群”に投網→引き上げると…… 衝撃的光景に「凄いの一言、圧巻」「見応えバツグン!!!!」
  2. デートの日に寝坊→すっぴんから激盛れメイクをしていくと…… 「天才なの??」「天女がおる…!!」と称賛の仕上がりに驚き
  3. 【今日の計算】「3÷3×3÷3」を計算せよ
  4. 「言われる感覚全く分からない」 宮崎麗果、“第5子抱いた服装”に非難飛び……夫・黒木啓司は「俺が言われてるのかな?」
  5. そうはならんやろ “ドクロの絵”を芸術的に描いたら…… “まさかのオチ”に「傑作」の声【海外】
  6. 「別人」「何度も見返した!」 “強いクセ毛”の男性が美容院に行ったら…… 思わず二度見の大変身に仰天 
  7. 水浴び後、自分の“一部”にドン引きする文鳥が800万表示 リアルな反応に「草」「分かるよwwww」
  8. 「これマジであるある」 海外で“抹茶プリンの素”を買ったら……? 完全に詰んでる“まさかの悲劇”に反響 「涙出るほど笑った」
  9. 「なぜこんなに若く見えるのか」 "0歳から100歳までの男性100人"が順番に年齢を発表→“信じられないプロジェクト”に仰天【海外】
  10. 休憩中にタイヤを見てみると…… たまたま気がついた危険なサインに「ヤバイ」「バーストします!」