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福井県の“全国の7割のアレを作る工場”が話題に 「知らなかった」「焼き物なんだ!?」(1/2 ページ)

あのマーク、セラミックスだったのか!

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 「福井県には全国の7割のアレを作る工場があります」――そんなコメントとともに投稿された動画が、「意外!」「知らなかった」と反響を呼んでいます。

※注:動画の前半は寺紋や家紋を作る作業を映したものになります。また動画の最後に映っている警察紋章は、型を作るために模型として作ったもので、セラミックス製ではないとのこと

 動画は、デザイン会社「セメントプロデュースデザイン」の代表・金谷勉(@cementblue)さんが投稿。職人さんが粘土で作業している様子が映ったあと、カメラがすっと移動して、次に映ったのは棚に置かれた桜の代紋。警察の紋章を作っている工場だったのです。あの紋章がセラミックス(磁器)でできていたことに、「そうだったのか」「焼き物なんだ!?」など驚きの声が上がっていました。


セラミックスの警察紋章(以下、画像は廣部硬器提供)

 この紋章を作っているのは、福井県福井市にある廣部硬器。従業員15人の会社で、創業は1956年、警察紋章のセラミックス造形から始まりました。

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廣部硬器

 当時は紋章が木や金属で作られており、朽ちたり錆びたり変色したりしていました。創業者の廣部耕祐さんに、そのような状態だった紋章をセラミックスで作れないかという話があったことから試行錯誤を始めたといいます。


創業者の廣部耕祐さん

 同社の紋章は主に警察署、交番、駐在所に付けられており、現在は国内ナンバーワンシェア。同社はその強みを「セラミックスのため、屋外でも対候性があり、半永久的に美しい姿で輝き続けるところです」と語っています。同社のセラミックス製品は、紫外線や高温にさらされても劣化や変色しにく耐久性があるのが特長とのこと。


警察紋章の製作工程

 警察紋章を製造する際のこだわりは「直線のラインをきちんと出すこと、純金の光沢がきれいであること」。同社はセラミックス製品に純金を焼成加工して仕上げる独自の手法を用いており、この技術が美しい光沢の秘訣のようです。


泥漿(液状粘土)

研磨中

本焼成完了

警察紋章

裏面

 同社は警察のほかにも消防紋章や校章、タイル、公共建築物のシンボルマークなどのセラミックス製品を手掛けています。ネットショップでは表札など個人向けの商品も販売されているので、気になった人はのぞいてみるといいでしょう。


紋章の種類

2017年11月16日の集合写真(退職者2人含む)

 ちなみに動画を投稿した金谷勉さんは、全国各地の町工場や職人との協業プロジェクトを手掛けています。現時点ではまだ廣部硬器とのコラボの予定はないとのことですが、今後に期待したいところです。

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