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「人魚が入ったソーダ」を出す海の家、飲んでしまったら何が起こる? ミステリアスな怪異を描いた漫画(1/3 ページ)

女の子は冬服、なのに季節は夏。いつも使っている路線の、見たこともない駅にある海の家……。

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 上半身が人間の姿、下半身は魚という想像上の生き物「人魚」。世界中にさまざまな伝承が残されており、肉を食べると不老不死になる「八百比丘尼伝説」は日本特有の物語です。

 今回ご紹介する作品は「人魚が入ったソーダ」にまつわる短編漫画。キラキラと輝く美しい飲み物が、怪異としか言いようのないミステリアスな展開を呼び込みます。漫画の作者はharuka(@akurahiharuka)さんです。

怪異譚 ソーダの海に落ちた人魚 漫画

 ある女子高生に起きた不思議なお話。ある日のこと、彼女は衝動的に学校をサボり、通学途中にあった海の見える駅へ寄り道をします。そこにある海の家では「人魚ソーダ」なるものが流行っており、SNSでトレンドになるほどの人気ぶりのようです。

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 物珍しさから海の家へ向かうと、注文するより先にグラスが差し出されます。その中には本当に「生きた人魚」が入っていました。小さいながらも美しい女性の姿をした人魚は、ソーダで満たされたグラスの中を泳ぎ回っており、さくらんぼへ必死にしがみつくなど可愛らしい仕草も見せてくれました。

 それにしても、頼んでもいないソーダが出てくるなんて、よほどこれ目当ての客しか来ないのでしょうか? 戸惑いながらも支払いを済ませた彼女は、他の人の様子を見まわしますが……写真撮影やSNSへの投稿に夢中で、誰も手を付けていない様子。そんな中、彼女だけは「せっかく買ったし」とソーダを飲み始めます。

 ソーダは思わず絶句するほどの美味しさで、勢い余って人魚ごと飲み干してしまう女の子。飲み込まれた人魚はお腹の中で大暴れ、女の子は飲んだものを人魚もろとも、全て吐き戻してしまうのでした。

 吐き出した人魚をすくいあげ、「好きでソーダの中に入れられていた訳ではないのだろう」と考えた彼女は、海へ放してやることにします。人魚はお気に入りのさくらんぼを抱きしめて海底へと帰っていくのでした。

 そんな海での出来事を経て、女子高生も家へと帰ります。すると家族が慌てた様子で駆け寄ってきて……本来ならば彼女が遭遇したはずの、あまりにも奇妙な事件の顛末が明かされるのです……。

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 現実にはありえない「本物の人魚が入ったソーダ」を出す海の家、いつも使う路線のはずが見覚えのない駅。気になる続きとミステリアスな結末は、漫画を読み進めてお確かめください。

 ほか、作者は本作の設定をPIXIV FANBOXで公開中。そちらへのリンクも末尾に掲載していますので、作品を最後まで読んだ後、気になる方はあわせてお読みください。

作品提供:haruka(@akurahiharuka)さん
記事:たけしな竜美(@t23_tksn

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