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SFマガジン、予定していた「幻の絶版本」特集を中止に 企画発表後「複数の方から不快感」(1/2 ページ)

「絶版の書籍が生まれている状況に対して、出版社としてあまりにも無自覚で、配慮が足りなかった」と謝罪しています。

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 SFマガジン編集部は12月7日、雑誌『SFマガジン』で予定していた「幻の絶版本」特集について、企画の中止を発表しました。併せて、「絶版の書籍が生まれている状況に対して、出版社としてあまりにも無自覚で、配慮が足りなかった」として謝罪しています

 もともとは「読みたくても高騰していてなかなか読めない幻の絶版本を、読んだことのない人が、タイトルとあらすじと、それから読んだことのある人からのぼんやりとした噂話だけで想像しながら書いてみた特集」とのタイトルで企画されていたものでしたが、企画者の一人で、書籍『異常論文』の著者である樋口恭介さんがTwitterで概要を告知したところ、絶版書籍の著者や読者などから不快感を示す声が寄せられる形に。こうした経緯を受け、12月2日には『SFマガジン』前編集長であり、樋口さんに企画を依頼していた塩澤快浩さんの個人Twitterで、企画の中止と謝罪が発表されていました。

 今回のSFマガジン編集部の発表は、2日に塩澤さんがツイートした内容をあらためて社のサイトに掲載した形。また7日には、樋口さんも今回の企画中止について個人のnoteで意見を発信していましたが、これについては「弊社の見解とは異なる内容」と釘を刺しつつ、「樋口氏のnoteでの見解はあくまで樋口氏個人のものですが、今回の事態の責任は、ひとえに樋口氏に特集企画を依頼した弊社にあります」とし、重ねて「大変申し訳ありませんでした」と謝罪。樋口さんもその後noteのエントリを削除するとともに、「頭を冷やして考えて直しました」「今回傷つけてしまった方々、ご迷惑をおかけした方々、不快に思われたすべての方々に対して深くお詫び申し上げます」とTwitterで謝罪しています。

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雑誌『SFマガジン』2021年12月号
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