「間違ってもヤバい敵となんて戦いたくない」 映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」ピーター・パーカー役、榎木淳弥インタビュー(2/2 ページ)
「作品にはあえて思い入れを持たないようにしている」と榎木さん。
ーー 今回は過去の映画「スパイダーマン」シリーズからヴィランが参戦しています。シリーズ20周年の集大成感もあります。過去の作品はご覧になっていないとのことでしたが、初めて彼らを目の当たりにした感想は?
榎木 銀河万丈さんがドクター・オクトパスの吹き替えを担当されているんですけど、銀河さんって「アベンジャーズ/エンドゲーム」でサノスの吹き替えをやられていたんです。「スパイダーマン2」からの続投だから実現したことで当然ですけど「まさかここで銀河さんが再登場するとは!」と二重の意味でビックリしました(笑)。だからかすごく悪いやつなんだろうな~と思わざるを得なかった。
グリーン・ゴブリンは、アメコミだけど特撮っぽい雰囲気がありますよね。エレクトロは……ちょっと性格がきつそうというか(笑)。口調にちょっとトゲがありました。
サンドマンはそんなに悪い人じゃないのかな。でも能力的にはかなり強い。全身砂ですし、物理ダメージが効かないから。リザードは、もはや人間じゃないですからね。完全にトカゲ。見た目のインパクトが強い。
みんな、もともとは心優しい人だったようなので「敵にまわっちゃうんだ、今回も……」と悲しみが(笑)。「誰か仲間になってくれないかな~」と思いました。
「どちらかというとストレンジっぽい」 “ひねくれ者”榎木淳弥が考えるスパイダーマン像
ーー MCUからは、ベネディクト・カンバーバッチが演じるドクター・ストレンジと2度目の共演です。
榎木 会話が知的で、頭がいい人ですよね。嫌みですらちょっとうまい感じで、凝った皮肉の返し方をしてくる。今回のピーターは、ストレンジにガミガミネチネチいわれながらの展開が多かったので、面白い組み合わせだと思いました。
ーー 悩ましいですね(笑)。今回のピーターの印象は?
榎木 敵を傷つけない優しいヒーロー。今までのヒーローといえば、やるときはやる感じだったので、そこが大きな違いだと思っています。だから“親愛なる隣人”と呼ばれたり、自分で名乗ったりするんでしょうね。
(ジョン・ワッツ)監督の思う“ヒーロー”像を打ち出した作品だと感じました。今までのスパイダーマンは、真のヒーローじゃなかったのかも。今回でようやくヒーローとしての条件がそろったんじゃないかなと思います。
初登場だった「シビル・ウォー」のころのピーターは、もっとなよっと、はじけるような面はなかった印象でした。けれどだんだんと軽く声も高くなってきたり、すごむ場面では低くなったり声の幅も増えてきて、変化を感じますね。
ーー ピーターとご自身で似ていると感じる部分はあります?
榎木 いや、僕はもう嫌われ者なので(笑)。正体がバレて世界中から嫌われる状況はある意味似ているかもしれませんね。ひねくれてもいるんで、どちらかというとストレンジっぽいのかな。あんまり大衆に迎合したくないみたいなところがあるんです(笑)。
世界を救うなんてあり得ない もし榎木淳弥がスパイダーマンだったら……
ーー “秘密”がキーワードとなっている「ノー・ウェイ・ホーム」。トム・ホランド本人は“ネタバレ王”と呼ばれるほどで「スパイダーマン:ホームカミング」公開時の来日会見では「自分がピーターならとっくに正体をばらしている」と発言したこともあります。榎木さんはいかがでしょう?
榎木 結構口は固い方だと思うので、バレない気がします。他人の秘密も、本当にバレたらやばいことは言わない。これくらいなら話してもいいかなというやつはいっちゃいますけど、ギリギリでバレていないんじゃないですかね。
ーー もしご自身がスパイダーマンならどんなヒーローになっていると思いますか?
榎木 糸を出して飛べるのか。……でもビルとか登って逮捕された人とかいますよね? 僕は捕まりたくないので山とかを飛んでいたいです。木々の間なら許される気が……。間違っても宇宙からやってきたヤバい敵となんて戦いたくないですね。平和に生きたいので。
ーー それは地味だ……! もしトム・ホランド本人に会えたら、一緒に戦いたいとかはないんですか?
榎木 もうおじさんなんで、必死で断りますね。アクションを自分でやられているみたいだし、目の前で見てみたいです。
ーー ぜひスパイダーマンファンに自慢できることを教えてください。
榎木 トム・ホランドさんとMJ役のゼンデイヤさんにリモートでインタビューをさせていただきました。それはみんなうらやましいんじゃないでしょうか。トムさんは真面目で、ゼンデイヤさんはすごく明るくて、また劇中の印象とは違う方でしたね。
「ノー・ウェイ・ホーム」は、ファンの人にとってもうお祭りムービー。過去のヴィランも出てきますし、ずっと興奮できるはず。存分に楽しめるし泣ける作品になっています。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
1月7日から全国の映画館で公開
監督:ジョン・ワッツ
出演:トム・ホランド、ゼンデイヤ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・ファヴロー、ジェイコブ・バタロン、マリサ・トメイ、アルフレッド・モリーナ、ウィレム・デフォー、ジェイミー・フォックス
日本語吹替版声優:榎木淳弥、銀河万丈、山路和弘、中村獅童、三上哲など
プレゼントキャンペーンのお知らせ(※応募は終了しています)
ねとらぼエンタの公式Twitterをフォローし、本記事を告知するツイートをRTしてくださった方の中から抽選で1人に榎木さんの直筆サイン入りチェキをプレゼントするキャンペーンを実施します。リプライでの感想もお待ちしています!
Twitterキャンペーン応募方法
(1)ねとらぼエンタ公式Twitterアカウント(@itm_nlabenta)をフォロー
(2)本記事の告知ツイートをRTで応募完了
注意事項
- 締切期限は1月21日正午
- 当選者には編集部からDMでご連絡します。DMが解放されていない場合には当選無効となりますのでご注意ください
- いただいた個人情報はプレゼントの発送のみに使用し、送付後は速やかに処分します
- ご応募完了時点で、アイティメディアのプライバシーポリシーへご同意いただいたものと致します。応募前に必ずご確認ください
(C)2021 CTMG. (C) & TM 2021 MARVEL. All Rights Reserved.
関連記事
スパイダーマンに役者として高めてもらった―― 映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」ピーター・パーカー役、榎木淳弥インタビュー
榎木淳弥さんにとって「スパイダーマン」とは?トム・ホランド、ついにネタバレ王を襲名 「スパイダーマン」新作タイトル発表でポロリ癖を公式にいじられる
世界の孫だから仕方ない。「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」予告公開 歴代ヴィランの登場にファン大興奮「グリーンゴブリンもいるの」「ドックオク!」
歴代スパイダーマン作品との関わりについて、さまざまな推測がされていた作品。スパイダーマン最新作、歴代ヴィラン登場シーン解禁で考察が止まらない 「ドックオクは味方?」「まだサプライズとかあるのかな」
過去の実写映画シリーズを想起させるシーンも登場。誤爆かと思った! トムホ&ゼンデイヤ、誕生日にインスタでイチャイチャ ファン「どっちに嫉妬したらいいのか分からん」
いいぞもっとやれ。本物じゃねーか! マレーシアのコスプレイヤー、完璧すぎる『呪術廻戦』五条悟を披露してしまう
八犬さんからのコメントも。まつげまで完全再現 仮面ライダー俳優・武田航平、『呪術廻戦』五条悟“ほぼ加工なし”コスプレに反響
これが「俳優クオリティ」。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.